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2009年2月4日水曜日

欧州委員会は気候変動・エネルギーパッケージの採択を歓迎


2008年12月9日火曜日

風力・太陽光は期待通りに働くか?


世界で使われているエネルギーのうち約80%を化石エネルギーが占める。近い将来、寄与の割合を伸ばす可能性のある技術は原子力である(出典:世界国勢図会2004年より作成)


出典:
2008年11月20日(木)公開自然エネルギーでは化石エネルギー利用を減らせない 地球温暖化問題への対応策として、世界全体で使用されているエネルギーの80%を占める化石エネルギーは、最終的に、ほぼすべて二酸化炭素(CO2)になる。したがって、その使用を減らさない限り、CO2の排出は削減できない。そこで脚光を集めているのが、原子力エネルギーと、再生可能エネルギーとも言われる自然エネルギーである。これらのエネルギーが、化石エネルギーの代替となりうるかどうか、その現実的可能性を検討してみたい。

 まず断っておきたいことは、対象とするエネルギー資源が地球上に存在することと、人間が利用できることとはまったく別の問題だということだ。

 例えば、地球内部にあるマントルの熱エネルギーは、現在人間が使っている化石エネルギーとは比較にならないほど大きい。しかし、この熱エネルギーによる地熱発電を大量・急速に普及させるような技術は、現在のところない。湯水のように資金を投入し、環境影響に目をつぶれば、実現できる可能性はあるかもしれない。しかし、現実的でないことは明らかだ。後で触れるが太陽エネルギーや海中のウランも同様で、広く薄く分布している資源の利用も、技術的・経済的なハードルが非常に高い。

 エネルギーの構成比を見ると、世界全体で使われているエネルギーの大部分は石油や石炭、天然ガスである。その比率は約80%で、世界も日本も変わりはない。最近のIEA(国際エネルギー機関)の統計では、世界全体で見ると、在来型バイオマスが全体の約10%を占めるが、日本では使用が非常に少なく、代わりに、原子力が世界平均よりも少し多い。世界的に見ても、主なエネルギー源は化石資源である石油、石炭、天然ガスの三つに加えて、在来型バイオマス、原子力、水力であり、注目度の高い風力や太陽光は全部合わせても1%以下である。

 一方、原子力は現在、日本では10%以上、世界全体でも10%近くに達しており、化石エネルギーに次ぐポテンシャルがあると考えている。この割合を20%程度に高めることは、技術的な問題というより、社会が許容するかどうかにかかっている。より高い安全性の確保と燃料の再処理の技術的な課題が鍵だ。すでに実証され、広範に利用されている原子力は、化石エネルギーを補完する十分なポテンシャルがあると考えられる。


■化石エネルギーの割合が8割を占める


GDPが伸びるとエネルギー消費も増加する IEAおよび日本エネルギー経済研究所によると、2030年のエネルギー需要は、現在よりも5~6割増えると予測されており、総エネルギー需要で化石資源の占める割合は、あまり減らないとされる。

 地球温暖化の進行を少しでも遅らせるには、省エネや利用効率の改善などにより総需要を抑制すると同時に、化石燃料の占める割合を減らすことだろう。しかし、これらの努力によっても、世界における化石燃料の使用を大幅に削減できないのが現実だ。このことを前提に対策を考えるべきである。

 先進国の化石エネルギー需要は、省エネ、節エネ、原子力の利用によって、2030年頃までに頭打ちか、漸減する可能性がある。しかし、急激に削減しようとすれば、エネルギー多消費産業が途上国に移転して炭素リーケージが起きるだけの結果になりかねない。また、過剰な対策により、かえって無駄なエネルギー消費を引き起こす可能性がある。

 もともと、途上国、新興国の化石エネルギーの需要増加を抑制することは困難だ。BRICsの経済発展は目覚ましいが、それ以外の途上国の経済も成長の歩みを速めている。例えば、アフリカのGDP(国内総生産)は平均でも約5%の伸びだという。GDPの増加は、エネルギー消費の増加とほとんどイコールだ。さらに、途上国、新興国の産業や社会のエネルギー消費効率は先進国に比べると低い。とすれば、現状では化石エネルギーの需要低減につながる要素はほとんどない。世界全体で相当頑張っても、2030年には、化石エネルギー消費、したがってCO2排出は、今より相当増えるであろう。

 自然エネルギーの一次エネルギーに占めるシェアを見ると、在来型バイオマスを除くと、水力でようやく2%程度。それ以外は非常に少ない。比較的多い風力でも約0.3%、太陽光発電は、それよりも一ケタ少ない0.03%以下である。日本の場合は風力も太陽光発電もそれぞれ約0.1%だが、いずれにしても、化石燃料に比べると圧倒的に小さい。

 在来型のバイオマスは、薪や炭、動物の糞などで、途上国が主に使っているエネルギー源である。IEAの推計では、在来型バイオマスの占める割合は約10%になるという。在来型バイオマスは、エネルギー効率、あるいは、エネルギー密度などから見ると、非常に質が悪く使いにくいエネルギー源であり、先進国ではほとんど利用されていない。途上国の場合も、経済発展にしたがって使用量は減少し、化石燃料や原子力などにシフトする可能性が高い。結果として、在来型バイオマスの需要は減少傾向に向かうだろうと考えられる。

実力不足の新エネルギー 代替エネルギーのポテンシャルを考える際に考慮しなければならないことは、時間というファクター、つまり時間軸である。50年先、100年先で考えればポテンシャルがないとはいえないが、10年単位で考えた場合、20年後に全体のエネルギー量の10%が自然エネルギーに置き換わる可能性はおそらくないだろう。筋のよい自然エネルギーの技術開発を進めることや普及の努力は、どちらも必要だし重要なことだが、今世紀前半で全体に占める割合は大きなものにはならないと思っている。経済性や技術的な問題においても、化石エネルギーの代替として考えるには、かなりハードルが高く、自然エネルギーの量が飛躍的に増えるとは考えにくい。今は緩やかな普及と、精力的な基盤技術の開発に取り組むべきである。

 経済発展のためには安定した電力供給が必要になってくる。しかし、在来型バイオマスは発電効率が悪く、電力の安定供給の点からは、経済効率からいっても大変使いづらいエネルギー源である。一方のバイオエタノールなどの非在来型バイオマスは、長期的に取り組むべき研究開発課題ではあるが、現状の社会システムで急速に普及させることは困難だろう。穀物をすべてバイオエタノールに転換しても現在の全消費エネルギーの5%以下にしかならないこと、セルロースからバイオエタノールを製造するプロセスの技術的経済的課題の解決に、まだ見通しが立っていないことを考慮すべきである。

 日本の場合、新エネルギーのカテゴリーで最も大きな部分を占めるのは「その他」という項目であり、具体的には熱利用だ。いちばん貢献度が高いのは太陽や風力ではなく、パルプ産業の廃液など、産業廃棄物の燃焼熱の利用である。

 一方、風力エネルギーは自然エネルギーのなかでは有望だ。確かに、枯渇することがなく、総量としてもかなり期待できる。太陽光発電と比較すると面積あたりの発電量が大きいことがメリットだが、それでも、化石燃料と比べるとエネルギー密度はかなり低い。大規模な発電設備が必要なうえ、その設備のあるところから、消費地へ電気を運ばなければならないという輸送の問題が相当大きくなる。かつ、メンテナンスも相当大変になるだろう。また、規模が大きくなれば、自然環境や生態系への影響も大きくなるので、そのアセスメントが必要になるだろう。風車のブレードなど材料の強度や材質など技術的問題も増えてくると思われる。

ソーラーは間尺に合うのか? 風力と並んで期待の高い太陽光発電は、家庭での設置に対する補助金が来年度から復活する。地球に注ぐ太陽エネルギーの総量は、人類が使うエネルギーの1万倍もあり、砂漠一面に太陽電池パネルを敷き詰めれば化石エネルギーが要らなくなるなどという極論もある。しかし、大規模に発電しようとすると、多くの問題が浮かび上がってくる。エネルギー量が十分だとしても、経済的に許容できる範囲に収まるかどうかは、別の話だ。

 例えば、砂漠全体にパネルを敷き詰めることが現実にできたとしても、それをした途端、メンテナンスの問題が生じる。土木会社にいた友人がイラクで横断歩道橋を作った際、階段にエスカレーターを付けたいという話が持ち上がった。クライアントからの要求なのでむげに断ることもできず、エスカレーターを付け試運転をした途端、砂ぼこりのために一瞬にして動かなくなったという。そのような土地から集電して日本に運ぶのは、非現実的だ。屋根に太陽光パネルを付けたり、太陽熱を使ったりすることは悪いことではない。しかし、大量に消費される社会全体のエネルギー問題の解決には、当分の間、大きな貢献はしないと考えている。

 一方、海水中にあるウランの総量は、ウラン鉱山にあるウランの100倍から1000倍と言われている。しかし、先に触れたマントルエネルギーのように、集めて使うことは非常に難しい。つまり、地球全体で量があるからと言って、薄く広く分布しているものの現実的な利用は、非常に難しいのだ。

 今、補助金によって太陽発電を5倍、10倍にしたところで、化石燃料全体の削減にはあまり貢献できないし、現状ではコストもかかる。そのコストはすべて国民が負担するのである。ただし、時間をかけて基盤技術をじっくり開発していくことには賛成だ。拙速に進めてもよいことはない。長期的な視野をもち、戦略的に開発を進めるべきだと思う。その戦略のなかで、非在来型を含む化石資源の有効利用技術の開発と、それらの途上国、新興国への移転は重要かつ急ぐ課題であると考えている。


>>2008年12月4日(木)公開の後編に続く

御園生 誠 氏 (みそのう まこと)
独立行政法人 製品評価技術基盤機構 理事長

専門は触媒化学・化学環境学。グリーンケミストリーの立場から合理的な環境問題対策を説く。

1966年東京大学大学院工学系研究科博士課程単位取得退学。1983年東京大学工学部合成化学科教授、1999年工学院大学工学部環境化学工学科教授。日本化学会会長、触媒学会会長、日本学術会議会員などを歴任。2005年より現職。

著書『持続可能社会へ向けた温暖化と資源問題の現実的解法』(丸善 2008)、『化学環境学』(裳華房 2007)など多数。


2008年11月15日土曜日

「太陽表面から吹き出す無数のジェット」高解像度画像



出典:http://wiredvision.jp/news/200811/2008110523.html
2008年11月 5日

サイエンス・テクノロジーコメント: トラックバック (0)

Brandon Keim



幅約1000キロメートル、長さ約2万キロメートルに及ぶ、磁力で管状になった高温のガスが、時速5万キロメートルの速さで動いているところを想像して欲しい。それが上に掲げた写真だ。

これは、スピキュール(太陽彩層ジェット)と呼ばれる太陽の現象を、現時点で最高の解像度でとらえた画像だ。

太陽表面を流れる音波状の波と磁気流体波の複雑な相互作用によって生み出される数万のスピキュールは、常に活動を続けており、太陽から外に向かって噴き上がり、数分経つとまた太陽表面に向けて下降する。

スピキュールは、地球の直径ほどもある厚さの、太陽を取り巻く彩層と呼ばれる大気層を構成している。地球の大気の場合は、約11キロメートルという薄い層になっている。

とかく忘れがちだが(私だけかもしれないとはいえ)、太陽は1億5000万キロメートルの彼方にあり、この熱いガスの球から遠すぎもせず、近すぎもしない位置に岩石惑星が存在するという偶然の幸運のおかげで、この地球に生命が存在する。

『スウェーデン1メートル太陽望遠鏡』で撮影されたこの写真は、このことをしっかりと思い出させてくれる。[スウェーデン1メートル太陽望遠鏡は、スウェーデン王立科学アカデミーが管理する望遠鏡で、2002年3月開設。カナリア諸島のラ・パルマ島、標高約2400m地点にある]

この記事は、米航空宇宙局(NASA)の『今日の天文写真――スピキュール:太陽表面から吹き出すジェット』を参考にした。

[宇宙航空研究開発機構が2006年9月に打ち上げた太陽観測衛星「ひので」のデータを解析し、彩層ジェット現象がコロナを超高温にしている可能性が高い、とした京都大学の柴田一成教授らの研究プレスリリース(2007年12月)はこちら]

[日本語版:ガリレオ-平井眞弓/福岡洋一]
WIRED NEWS 原文(English)



2007年度の温室効果ガスの排出量は,前年度比2.3%増,産業部門は3.6%増


出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081112/161162/
環境 工場 企業・市場動向
2008/11/12 18:48


 環境省は2008年11月12日、2007年度の国内における温室効果ガス排出量の速報値を発表した。総排出量は13億7100万t(CO2換算)で前年度比2.3%増となり,過去最高を更新した。京都議定書によって義務付けられている目標は基準年(CO2は1990年)比6%削減。2007年度の総排出量は基準年比8.7%増に当たるので,削減目標を14.6%上回っている。

 部門ごとの排出量の対前年度比の増減は,工場などの「産業部門」が3.6%増,「運輸部門」が1.6%減,オフィスや商業施設など「業務その他部門」が1.2%増,「家庭部門」が8.4%増,発電所や石油精製所などの「エネルギ転換部門」が3.6%増となった。この増加には,地震の影響で東京電力の柏崎刈羽原子力発電所が停止したことが大きく影響しているという。

 現状では削減目標を14.6%上回っているが,原子力発電所が想定通り稼動して発電にかかわるCO2が計画通り削減でき,さらに森林による吸収分と海外からの排出量の移転(購入)分を勘案すると,今後の削減必要量は1.1%になると,環境省は試算している。


高田 憲一=日経ものづくり


2008年11月14日金曜日

Intel,中国のクリーン・テクノロジ企業に初の出資


出典:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081029/318063/
 米Intelの投資部門である米Intel Capitalは中国で現地時間2008年10月28日,
中国企業のTrony Solar Holdings,NP Holdings(NPH),Viewhighの3社に対
して出資すると発表した。このうち,TronyとNPHはクリーン・テクノロジ(環
境保全技術)を手がける企業で,Intel Capitalが中国のクリーン・テクノロ
ジ企業に出資するのは今回が初めて。
 Tronyはフィルム太陽電池の開発企業で,Intel Capitalは同社に2000万ドル
を出資する。今回の出資を受け,Tronyは生産能力を強化するほか,顧客基盤
の拡大や研究開発部門の拡充に取り組む予定。
 一方のNPHは,再生可能エネルギやエネルギ効率向上のための大規模エネル
ギ貯蔵システムのメーカー。またViewhighは,ヘルスケア業界向けソフトウエ
ア製品およびサービスの提供を手がけている。両社への出資額は公表されてい
ない。
 Intel Capitalは2008年4月,中国に2つ目のベンチャ・キャピタル基金となる
「Intel Capital China Technology Fund II」を設立した。この基金の規模は
5億ドル。中国企業のテクノロジおよび国際競争力の向上,革新性と企業家精
神の促進などを支援する(関連記事)。
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080410/298581/?ST=kessan

Intel Capital Announces Three New Investments in China
Including its First Chinese Cleantech Investments

US$20 Million Investment in Trony Aims to Accelerate Renewable Energy
Generation and Drive China's Sustainable Development
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20081028corp_b.htm?iid=pr1_releasepri_20081028_br




2008年11月11日火曜日

メガソーラー本番、日本の復権なるか?![PART5]東京工業大学 統合研究院 黒川浩助特任教授インタビュー(前編)


革新的太陽光発電(経済産業省 Cool Earth-エネルギー革新技術 技術開発ロードマップより引用)


出典:http://www.nikkeibp.co.jp/style/eco/special/081107_mega-solar05/
●本来なら地球上で使用するエネルギー量のすべてを、ゴビ砂漠ひとつで作ることが可能だという太陽光発電。2008年6月に発表された「福田ビジョン」でも、低炭素化社会実現に向けての大きな柱として取り上げられている。

●1997年から2004年までの連続8年間、太陽光発電の累積導入量が世界一だった日本。長らく世界のトップを守り続けてきたが、現在では失速感があることは否めない。世界一を誇る生産量を2007年に欧州に抜かれたのは記憶にも新しい。また、普及をけん引してきた住宅用太陽光発電への補助金が、2005年度に廃止されて以来、個人向け市場も買い控えの傾向にある。

●対して海外は、CO2削減に向け大きな動きが出始めた。特に注目すべきは欧州だ。ドイツ、スペインを筆頭に、メガソーラーが急増している。中国、台湾の台頭も目覚ましい。かつて世界をリードする技術を誇っていた日本が欧州諸国に遅れをとってしまった原因はどこにあるのか。はたまた今後、日本が巻き返しを見せるために必要とされるのは、いったいどんなことなのか。

●今回の特集では、日本における太陽光発電のシステム技術の第一人者でもある 東京工業大学 統合研究院 黒川 浩助 特任教授に話を伺った。1974年、オイルショックを契機に始まった、新エネルギーの開発と実用化計画を進める「サンシャイン計画」から太陽光発電の研究に携わっている黒川氏。同氏に、これまでの歩みを振り返りつつ、現状、未来への展望など、日本の太陽光発電が進むべき道について語ってもらった。

聞き手/藤崎 典子、蔦林 幸子、染谷 奈津枝 構成・文/藤崎 典子
写真/佐藤 久

太陽光発電の潮流
メイン市場は欧州、追い上げる中国と台湾
――9月1日から5日まで、スペインのバレンシアで開催された「欧州太陽光発電国際会議(European Photovoltaic Solar Energy Conference and Exhibition・以下、EU PVSEC)」に参加されたそうですが、いかがでしたか。

黒川 浩助 教授(以下、敬称略):  EU PVSECは太陽電池の学会、展示会としては世界最大級のものです。23回目になる今回の参加者は87カ国で約4000人に上りました。今までにない規模でしたね。

オープニング・セレモニーは満員で、その後の色々なセッションでも、会場に入りきれなかった研究者が、階段にまで座りこんでいるような状況でした。会場外の廊下にビデオ中継を流して対応していましたが、大盛況を通り越して強烈な光景でした。

国際会議に加えて展示会もありましたが、こちらの規模も年々拡大しています。今回は昨年のミラノでの会議に比べて1.5倍の5万㎡の敷地に、520の太陽電池関連企業が出展していました。なかでも中国と台湾が目立っていましたね。もう“中国村”とか、“台湾村”といった規模のブースがたくさん出ているんですよ。





東京工業大学 統合研究院 黒川 浩助 特任教授
――やはり中国が強いですか。

黒川: 中国では今、サンテック(尚徳太陽能電力)という太陽電池メーカーが一番伸びています。ですがそこは、技術を底辺から研究して技術革新を狙うというよりは、ファンドの力によって、短期ベースで生産量を増やしているという印象があります。技術を底辺からサポートして行くという感じではないんです。

そういう意味ではむしろ台湾が強いでしょう。台湾の新竹(シンチク)には、ITRI(Industrial Technology Research Institute・工業技術研究院)という最大の技術研究所があります。そのITRIが今後、力を入れていこうとしているテーマの中には、エネルギー関係が結構入っています。非常によく基礎技術へと立ち戻って研究されていて、特に結晶関係などはきっちり詰めている。あそこは今後、実力を付けてさらに伸びてくるのではないかと思います。




――日本からの参加は、いかがでしたか。

黒川: 日本企業は展示の方が縮小傾向にありました。シリコンの原料調達能力が下がっていて、作りたくても作れない状況ということもあるのでしょう。

今、太陽光発電のメイン市場は欧州です。日本は2005年に累積導入量をドイツに抜かれましたが、現在はさらに、怒濤の勢いで伸びてきているスペインにも追い抜かれて行くのではないかという懸念があります。そうした欧州の現状を知るという目的で、日本のメーカーの人たちもたくさん来ていましたよ。




――スペインは2007年、太陽光発電設備の単年度導入量が、ドイツに次いで世界第2位でした。

黒川: その背景としては、大型発電プラントの建設をサポートするフィード・イン・タリフ制度(※1)の強化などがあります。

補助金については、日本のRPS法(Renewables Portfolio Standard:電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法:※2)がいいとか、フィード・イン・タリフ制度が向いているとか、様々な議論があります。ですが私は、問題はそこではないと思っています。太陽光発電の普及を政策として選択していくのか、そのために金銭がどのように回っていくかというシステム設計や、必要な資金の量が重要なんです。

それとやはり、今は皆が言っているように、スペインは少し「太陽光発電バブル」の状態になっているのでしょう。とにかくもう「早く、駆け込みでもいいから作って!」という感じでやっている。それで少し、国としても泡を食ってしまったようなところがあるんですね。2008年9月には、フィード・イン・タリフの買い上げ価格も切り下げられたはずですよ。

※1:フィード・イン・タリフ制度
 事業所や家庭が太陽電池で発電した電力を、電力会社が市場価格よりも高く買い取ることを義務付けた制度
※2:RPS法(Renewables Portfolio Standard:電気事業者による新エネルギー等の利用に関する特別措置法)
 経済産業大臣が新エネルギー(風力、太陽光、地熱、水力、バイオマス)の利用目標を定め、電力会社に一定割合で発電される電気の導入を義務づける制度
国内の販売を手放したメーカー
販売ルートの再構築が“鍵”となる
――先日、経済産業省からの緊急提言に「2010年には、太陽光発電システムの設置にかかる費用を半額程度まで下げる」とありましたが、実現可能な話なのかと考えてしまいます。

黒川:  2010年に半額というとあと2、3年ですね。実現には色々な条件がつきますから、少なくとも簡単にはいかないでしょう。

家庭用システムの設置費用に対する補助金制度復活という話も、とりあえず概算要求は出されています。しかし、それならば以前からの誘導価格を最初から半額程度に置けば良かったのに、という気がしないでもないですね。

政府が補助率を切り下げていく段階は、どう見ても競合コストの倍ぐらいになるように価格を誘導してきていますからね。補助率を調節するのは悪いことではありませんが、調節先をあと半分下がるところにしてくれれば良かったのにと思います。一般のオーナーが購入している値段というのは、3kWで200万円ぐらいで、補助金が打ち切られた2005年当時からほとんど変わっていないんです。

しかし実は、補助金打ち切りのあとも、太陽光発電システムの売り上げが急激に落ち込んだというわけではありませんでした。当座は皆さん、補助金無しでも購入していたんですよ。それが急速に減ったというのは、その後、メーカーが売ることをやめてしまったからなんです。

日本のメーカーは、国内販売よりも大口で流通経費のかからない、もっと利潤の高い市場をドイツなどの海外に見付けたんです。ビジネスとしてはそちらの方がはるかに“おいしい話”です。


東京工業大学 統合研究院 黒川 浩助 特任教授
メーカーはそれまでの国内販売ルートをすべて手放して、海外へ丸投げしてしまったんです。私はそれを、メーカーの怠慢だと考えています。太陽電池を輸出するのは構いませんが、少なくとも今までの国内市場形成というのは、すべて、石油代替エネルギー開発のための国の資金で進めてきたわけです。これは、エネルギー政策の一環でもありますから、国内にどれだけ導入するかというのは、政策のメリハリを付けるうえでも、かなり重要なファクターになります。

もちろん、国内販売をきっちりやっていた会社も、ゼロというわけではありません。しかしほとんどの場合、いったん手放してしまった販売ルートを、これから再構築しなければならないんですね。一度背かれた市場が、また振り向くかどうか。私は、そう簡単には戻ってこないと思います。でも、そういった流通ルートをしっかり再構築しなければ、それこそ「半額にする」とした提言は、単なる絵空事に終わってしまうでしょう。

2008年の6月に発表された福田ビジョンには、「太陽光発電の導入量を2020年までに現状の10倍、2030年には40倍に引き上げることを目標とする」ともありました。これも、マーケットが順調に広げられていれば、もっと楽にクリアできる話だったはずです。ところが、日本で補助金がなくなったタイミングで、欧州のマーケットが膨らみました。この2つが並行して起きてしまったのが不幸だったとは思います。

シリコンだけではない!
世の中が劇的に変わる可能性もある
――国内の技術は、今どのような状況なのでしょうか。太陽電池の主力は、やはり今後も結晶系シリコンなのでしょうか。

黒川:  現実的に今、実力を出し切っているのは結晶系シリコンですね。

ただし、資源エネルギー庁の「Cool Earth-エネルギー革新技術計画」の中では、「革新的太陽光発電」として、いわゆる第三世代と位置付けしたものを中心に組み立てています。これは、多接合化合物系や有機系太陽電池です。有機系のターゲットは素晴らしいですが、実現リスクもかなりあるアグレッシブな構想です。

このような長期の目標設定に対しては、いかに若い優秀な人材が集まってくるのかということも重要です。また、「革新的太陽光発電」のような旗印を掲げるのは技術立国として不可欠です。

第二世代は、2020年から30年位の実用化をめどに、現在、「PV2030(2030年に向けた太陽光発電ロードマップ)」で研究を進めています。これは「超薄型結晶バルク」というものを中心として、欧州ではウエハーベースと言います。

そのウエハーベース・テクノロジーが最初にあり、厚さ50μ(ミクロン)という薄いウエハーの太陽電池を作ろうとしているんです。それプラス「薄膜」という感じになり、薄膜もCIS(化合物系太陽電池)が中心です。これも、変換効率が、シリコンの結晶系と同じくらい出せるかもしれないという期待感がありますね。

その次に来るのが先ほど言った化合物系太陽電池の第三世代。これを“革新”と呼んでいるのは、「まだ実証されてはいないけれど、完成したら劇的に変わる」という意味を含んでいるからです。

「福田ビジョン」では、低炭素化社会を目指して、2050年には日本におけるCO2の排出量を、60%から80%削減するという目標を掲げています。世界全体では50%の削減です。それを実現するためには、変換効率40%超、値段は火力よりもっと下げて1kw当たり7円以下になるような太陽光電池の開発が必要になるんです。ハードルとしては決して低くありませんが、ブレークスルーがあれば実現できる。そういう可能性を持っているのが第三世代です。

資源のない日本が
勝ち残るために必要なもの
――そこに今、日本が力を入れているということは、日本が勝てる技術だからということですか。

黒川:  そうですね。というより、裏を返せば「放っておくと負けてしまう」ということでしょう。日本は資源が無いので、技術力で勝負するしかありません。その技術とは何かというと、“人間の頭”です。太陽光発電の技術は人の頭から生み出すものですから、やらざるを得ないんですね。ところが、この話は日本だけでやっていても、効率良くはいかないんです。結局、どちらの方向へ行ったら正解なのか、まだ分かってはいないのですから……。

第一世代の結晶系シリコン太陽電池は既に商業化されていて、第二世代もある方向性が決まって、そちらに進んでいるような状況です。そうなるともう、国際協調、国際協力などができるはずもなく、競争の領域となってしまうんですね。第三世代については、欧州では既に、2008年が最初の5カ年計画の終了年となっていて、米国でももう、2012年頃に終わる計画の第一歩がスタートしています。

つまり、“得意な技術”といいつつも、日本は遅れを取ってしまっているんです。「Cool Earth」の中でも、国際協調ということはかなり強く意識されていて、日本は、欧州と協力していくということで、調査団の派遣をしています。

実は、EU PVSECに行くついでに、その団長を頼まれたのが私なのですが……(笑)。海外と協力しようということは、日本は先行している人たちの情報や技術を得ることができるということにもなるんですよ。現在の日本の状況から考えれば、それは“得な立場”であるのかもしれません。




2008年10月24日金曜日

神奈川新聞社の社説 太陽光発電所 啓発の期待も国内最大級


出典:http://www.kanaloco.jp/editorial/entry/entryxiiioct081022/
 地球温暖化防止の切り札ともいえるクリーンエネルギーである太陽光発電の
普及拡大へ向けて、川崎市と東京電力が共同で国内最大規模の一般家庭向けメ
ガソーラー発電所の設置に取り組むことになった。合計出力約二万 に上る規
模の効果を十分に生かし、産官が役割を補完し合って課題解決を図ってもらい
たい。

 京都議定書の具体化という差し迫ったテーマを踏まえるならば、国際的な視
野からも低炭素化社会の実現は国家レベルの課題といえる。資金面での支援な
ど事業を軌道に乗せていくためには今後、国の参画も求める必要があろう。

 共同事業の効果は二酸化炭素(CO2)の大幅削減にとどまらず、長年の懸
案である京浜臨海部の産業構造転換の大きな一歩という意味合いも持つ。

 発電所の建設地は浮島町地区と扇島地区の二カ所。ここに隣接する水江町に
は、リチウムイオン電池の量産化を目指すベンチャー企業の誘致も決まってい
る。個々の企業活動の脱石油・省エネ型へ向けた取り組みが、経済と環境の調
和、好循環を目指す「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」を推進する川崎市
の施策と結び付くことに意義がある。温室効果ガスを排出しないエコシステム
の構築をはじめ、社会インフラ全体への波及にまで共同事業の視点を広げてい
くべきであろう。

 川崎臨海部は国内有数の工業集積地であるとともに、背後に巨大な首都圏市
場、居住圏を抱えている。こうした立地環境からみても低炭素化社会の実践例
として注目度は高く、他都市に与える影響も大きい。隣接する羽田空港の再拡
張・再国際化も間近に迫っている。国内のみならず、工業化が加速し、環境問
題が表面化してきているアジア地域の新興国に対するクリーンエネルギー導入
のモデル地区の役割も期待したい。

 東電にとっては電力供給設備としてメガソーラー発電の設置計画は初の試み
である。まずは本格導入へ向けた課題を洗い出し、その対応を検討する時期だ
ろう。

 世界有数の電力会社による供給開始は一般家庭や産業界をはじめ社会全体に
とっても、エネルギー転換の動機付けになる。東電が蓄積している高度な技術
力を駆使しながら、低コスト化や出力の安定化・効率化、安全対策といった問
題の解決を進め、太陽光発電導入の円滑化に努めてほしい。

 共同事業の高度な公共性を考慮すれば、電力供給と併せて太陽光発電の普及、
啓発にもこれまで以上に力を入れてもらいたい。国内最大級のソーラー発電所
は、市有地の提供があればこそ可能になった面もある。市が発電施設に隣接す
るごみ処理施設内の環境学習施設を太陽光発電のPR拠点として改修する計画
を示したことは、時宜にかなった判断といえる。
------
都市部の地上設置だと投石やエアガンで
壊そうとする奴が出てくるにちまいない。
モラルを嘆く前に防護措置をお願いします。



太陽電池特集:主導権握る装置メーカー、高度化が生き残りのカギ


出典:http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34496620081024
「太陽電池ビジネスの主導権はパネルメーカーから製造装置メーカーに移った」
という指摘が、業界周辺から多く出ている。

 材料を入れると太陽電池が製造できる「ターンキー」と呼ばれる一貫製造ラ
インがでてきたことで、資金さえあれば比較的容易に太陽電池製造への参入が
可能になりつつある。研究開発と製品化で先行してきた日本メーカーにとって、
製品やビジネスモデルの一層の高度化の成否が生き残りを左右する。

 <一貫製造ライン、世界各地に導入>
 「当社の顧客が前週末、薄膜太陽電池の量産を開始した。画期的な出来事だ」
──。10月17日日本時間朝。国際電話での取材に応じた半導体製造装置で
世界最大手の米アプライド・マテリアルズ(AMAT.O: 株価, 企業情報, レポー
ト)のジョン・アントン・ヴァイスプレジデントは声を弾ませた。アントン氏は
アプライド社製の薄膜太陽電池一貫製造ラインを導入した米太陽電池メーカー、
シグネット・ソーラー社がドイツ・ドレスデン近郊の工場で量産を始めたこと
をロイターに明らかにした。

 アプライド社の薄膜太陽電池一貫製造ライン「SunFab(サンファブ)」
は面積5.7平方メートルのガラス基板を使う。他社の薄膜太陽電池の製造ラ
インに比べ4倍近い大型サイズだ。基板サイズが大型ならば、製造が軌道に乗
れば生産効率を高めやすくなるが、製造の難易度は高まる。サンファブから薄
膜太陽電池は本当に量産されるのか。世界中の業界関係者が注目する中で、シ
グネットはサンファブを用いて量産を開始した初のメーカーとなった。太陽電
池製造装置分野に昨年本格参入したアプライドは、既に8カ国11社からサン
ファブの受注を獲得。アントン氏によると、これまでに30億ドル(約300
0億円)分の製造装置を受注したという。

 日本にも注目の装置メーカーがある。神奈川県茅ヶ崎市に本社を置くアルバ
ック(6728.T: 株価, ニュース, レポート)だ。半導体や液晶パネルの製造装置
で成長してきた同社は、太陽電池製造装置を今後の成長戦略の柱に置く。注力
するのはアプライド同様、一貫製造ライン。08年6月期は約400億円だっ
た太陽電池製造装置の受注が、09年6月期は700億円に伸びる見込みだ。

 アルバック関係者によると、受注の伸びが目立ってきたのは08年4─6月
期。アルバックの製造装置を導入した台湾の太陽電池メーカー、ネクスパワー
社が5月から生産・出荷を開始。アルバック関係者は「ネクスパワーが5月に
量産を始めたことで、(アルバックの装置が)信用できるとの認識が広まった」
と力説する。08年6月期には一貫製造ラインを8ライン受注。09年6月期
は15ライン受注する見込み。半分は中国からの受注で、残りが台湾、韓国、
欧米、日本だという。

 <性能、信頼性で日本勢はリードを保てるか>
 一貫製造ラインという武器を手にした新興の太陽電池メーカーに対し、日本
の太陽電池メーカーは、太陽光を電気に変える変換効率の高さや、数十年にわ
たる製造実績を踏まえた製品の信頼性や耐久性の高さで差別化を図る構えだ。
変換効率が実用レベルで19.7%と業界最高の「HIT太陽電池」を製造す
る三洋電機(6764.T: 株価, ニュース, レポート)の前田哲弘執行役員は「変換
効率が18%以上の高効率タイプがプレミアム市場。世界で10%から15%
のシェアを確保できるだろう」と話す。設置面積が小さくてもより多くの電気
を取り出せるのが特徴で、住宅の屋根に設置するといった利用方法に適してい
る。三洋のほか米サンパワー(SPWRA.O: 株価, 企業情報, レポート)の製品な
どがこのカテゴリーに入るとしている。

 太陽光発電所など大規模施設向けとして期待される薄膜太陽電池は、現在主
流の多結晶シリコン太陽電池に比べて変換効率が低いため、これをどのように
高めていくかという競争が世界で始まっている。今月新しいラインからの出荷
が始まったシャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)の葛城工場(奈良県
葛城市)で製造する薄膜太陽電池は、変換効率が9%で業界最高水準。アモル
ファスシリコンと微結晶シリコンと重ねた「タンデム型」(2層構造)により
同効率を実現している。2010年3月までの操業開始を目指して建設中の堺
工場では、アモルファスシリコン2層と微結晶シリコン1層による3層構造を
採用し、約10%の効率を実現する計画だ。シャープは東京エレクトロン
(8035.T: 株価, ニュース, レポート)と共同開発した製造装置を堺工場に導入
し、コスト競争力の強化を図る。

 太陽電池は実際の使用場面では20年から30年といった耐久性が求められ
る。国内最大手のシャープは1959年に太陽電池の開発に着手し、63年に
量産に成功。同社の濱野稔重副社長は1日、葛城工場で記者団に対し「シャー
プが最初に設置した灯台用太陽電池(1966年、長崎県尾上島)はまだ動い
ている」と長年の実績があることを強調する。

 <性能は市場が決める>
 アプライド社製の製造ラインを用いて量産開始した米シグネット・ソーラー
が製造する太陽電池は、アモルファスシリコンによる1層構造で変換効率は6
%。アントン氏はロイターに対し、タンデム型を可能にする装置の追加設置な
どで「2009年に9%、2010年には10%に変換効率を引き上げるロー
ドマップを描いている」と述べた。アルバックの装置を使って薄膜太陽電池の
量産を始めた台湾ネクスパワーの変換効率は7%。アルバックはタンデム型太
陽電池の製造が可能になる装置を開発中だという。

 アプライド、アルバック両社の関係者はともに、日本の太陽電池メーカーの
技術力の高さを認めており、両社のような一貫製造ラインの装置メーカーが市
場の支配権を握りつつあるといった見方には否定的な反応を示す。一方で、ア
ルバック関係者は、太陽電池メーカーの競争力を分けるポイントについて「投
資規模、判断のタイミング、コストダウンの技術。半導体、液晶と同じだ」と
語った。

 ソーラービジネスのダイナミックな市場成長を象徴するような企業のひとつ
が、インドの新興太陽電池メーカー、モーザーベア・フォトボルタイック(モ
ーザーベアPV)だ。同社の数野忠雄副社長は、東京に構えたオフィスでロイ
ターの取材に応じた。モーザーベアPVは、CDやDVDといった光ディスク
製造の世界最大手であるモーザーベア社が06年に設立。アプライド社の一貫
製造ラインをニューデリー近郊の工場に導入し、年内にも薄膜太陽電池の出荷
を開始する計画だ。

 数野副社長は「マーケットが何を望んでいるのか。国・地域によって性能や
コストの要求が違う。それに合わせていけばモノは売れる」と語る。日本では
想像しにくい非電化地域が今でも多く残るインド。同氏は「こうした地域では
わずかな変換効率の差よりもよりも、低コストな太陽電池が求められる」と強
調する。

 <システム提案、一段の高度技術で差別化を>
 ハイテク分野の調査・コンサル会社、ジェイスター(東京都中央区)の豊崎
禎久社長は、半導体や液晶、携帯電話といった分野で起きた日本企業の「負け
パターン」を回避するには、太陽電池単品ではなく、システム提案が重要だと
語る。例えば、企業などが情報を蓄積するデータセンターに太陽光発電、高効
率インバーターなどを組み合わせるといった方法だ。

 「システムモジュールとして輸出すると、全てのテクノロジーが一体化され、
(外部が真似できない)ブラックボックスになる。こうしたことをやならいと
シェアやビジネスモデル、技術を守れない」(豊崎氏)という。データセンタ
ーは、企業による情報セキュリティー強化の流れで今後の需要拡大が見込まれ
るが、データを蓄積するサーバーなどのIT機器の電力消費とCO2排出をい
かに抑えるかが課題となっており、太陽電池との組み合わせはそうした課題の
解決につながる。

 変換効率が40%から60%と飛躍的に高まる「量子ドット型太陽電池」と
いった革新的なテクノロジーの追及も必要だと豊崎氏は語る。量子ドット型は、
ナノ(10億分の1)メートルレベルの超微細なドット(点)を三次元上に並
べその配列を様々に変えることで変換効率を自在に変えていく技術。シャープ
や新日本石油(5001.T: 株価, ニュース, レポート)などが東大先端科学技術研
究センターと共同開発を進めている。経済産業省によると、欧米でも研究開発
が行われているという。

 豊崎氏は「日本は、世界がまだ追従できない最先端分野の技術で追及してい
くしかない。量子ドット型は難易度が高いが、変換効率が高まれば自動車用な
ど新しい用途が出てくる」と語った。商品化すべき時期は2015年ごろがめ
どだとしている。



太陽電池特集:大競争開始、海外に抜かれる「元祖」日本


出典:http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-34496820081024
 太陽電池ビジネスを舞台とした世界規模の大競争が始まった。地球温暖化の
原因となる二酸化炭素(CO2)を排出せずに無尽蔵の太陽光から電気を取り
出すメカニズムは、エネルギーと環境の問題を同時に解決する切り札として、
かつての鉄鋼や現在の半導体に続き21世紀の基幹産業になるとの期待が高ま
っている。

 この分野ではシャープ(6753.T: 株価, ニュース, レポート)など日本メーカ
ーが研究開発や製品化で世界をリードしてきたが、ここにきてアジアや欧米の
新興企業が台頭。日本メーカーが過去の優位を維持するのは困難との見方も浮
上している。世界や日本の経済地図を塗り替える可能性のある太陽電池をめぐ
るビジネスの最前線を探った。

 <日本メーカー、薄膜型で反転攻勢> 
 10月1日。夏のような強い日差しの中、奈良県葛城市のシャープ葛城工場
では、神事が行われた後、新たに導入された生産ラインで製造された薄膜太陽
電池の出荷が始まった。同工場での薄膜型太陽電池の年間生産能力は160メ
ガ(メガは100万)ワットに増強され、太陽光を電気に変える変換効率は9
%と業界トップクラスを誇る。同工場で記者会見した濱野稔重副社長は「薄膜
太陽電池工場は『21世紀の油田』といってよい存在だ」と強調した。

 シャープは、2010年3月までに操業開始予定の堺工場(堺市)にも薄膜
太陽電池の新工場を建設中。欧州では薄膜型の新工場の建設を検討中で、20
11年3月期には薄膜型の生産能力を年間1ギガ(ギガは10億)ワットと、
現時点の6倍強に引き上げる計画。2010年代半ばには6ギガワットにまで
薄膜型の生産能力を拡張する構想も進めている。

 薄膜太陽電池は、現在の主流である結晶系太陽電池に比べ、原料シリコンの
使用量が大幅に抑えられるほか、製造工程も結晶系に比べ短縮できるので、初
期投資はかかるが量産に向く。結晶系に比べると変換効率は落ちるものの、土
地が安価な地域で大規模な発電所を建設する用途に適している。

 独自の構造を持ち、変換効率が業界最高の「HIT太陽電池」を生産してい
る三洋電機(6764.T: 株価, ニュース, レポート)は、新日本石油(5001.T: 株
価, ニュース, レポート)と共同出資会社を設立して、2010年度にも薄膜
型の生産に参入すると発表した。三洋の佐野精一郎社長は今月、ロイターとの
インタビューで「(中近東など)資源国がターゲットになる」と、中東産油国
とのつながりが深い新日石の営業力を通じて、中東で持ち上がっている大規模
な太陽光発電プラントの早期受注を目指すとの意向を示した。

 このほか昭和シェル石油(5002.T: 株価, ニュース, レポート)が年間生産能
力1ギガワット規模の新工場を国内か海外に建設し、2011年操業開始を目
指すとの計画を公表している。生産するのは薄膜型ながらシリコンを使用しな
いタイプで、投資額は1000億円以上となる見通し。

 京セラ(6971.T: 株価, ニュース, レポート)や三菱電機(6503.T: 株価, ニ
ュース, レポート)といった国内有力メーカーも、従来型の多結晶シリコン太
陽電池の増産計画を打ち出してる。だが、世界では日本国内に比べよりダイナ
ミックな動きが官と民によって展開されている。

 <欧州で開花する市場、躍進する新興企業>
 「2030年、政策支援と省エネルギーが進んだ場合、太陽電池の発電量は
世界の電力需要の14%を賄い、市場規模は4540億ユーロ(約59兆円、
1ユーロ130円で計算)、潜在雇用数は1000万人」──。欧州太陽電池
産業協会と環境団体グリーンピースは今年9月、こうした未来予想を示した。
現在の太陽電池の世界市場規模は1兆2008億円(富士経済調べ)程度。計
算上は今後20年あまりで50倍の市場拡大が見込めることになる。

 過去数年間を振り返っても、太陽電池市場は急拡大が続いてきた。野村証券
金融経済研究所によると、世界の太陽電池生産実績は05年に前年比47%増
の1759メガワット、06年は42%増の2500メガワット、07年は7
1%増の4279メガワットと増勢基調だ。これを支えたのが、欧州を中心に
広がる「フィード・イン・タリフ(FIT)=固定価格買い取り制度」と呼ばれ
る支援策だ。

 FIT制度は、太陽光などで発電した電気を電力会社に20年間といった長
期間にわたり、通常の電気料金の2─3倍の高値での買い取りを義務付けてい
る。ドイツでは2004年にFITを本格化させたことで、2005年には太
陽電池の設置量で日本を追い抜き世界一となった。日照に恵まれたスペインも
FITを積極展開し、07年の新規太陽電池の設置量で世界2位に。フランス、
イタリア、ギリシャといった欧州各国のほか、韓国もFITを採用している。

 <原料のシリコン価格が急騰>
 需要急拡大の余波を受け、原料シリコンの価格も高騰。シリコンメーカーの
トクヤマ(4043.T: 株価, ニュース, レポート)によると、年間契約などの相対
市場で04年には1キログラム当たり30ドル程度だったシリコン価格は、現
在80ドルほどに上昇している。スポット市場では400ドル程度ともいわれ、
国内太陽電池メーカー各社の関係者は一様に「とても手を出せない」とため息
をつく。

 こうした市場の構造変化の間隙(かんげき)を縫って台頭したのが、ドイツ
のQセルズ(QCEG.DE: 株価, 企業情報, レポート)や中国のサンテック・パワ
ー(STP.N: 株価, 企業情報, レポート)といった新興勢力だ。Qセルズは19
99年末に設立。2001年夏に従業員19人で生産を始め、わずか7年で太
陽電池市場の世界トップ(野村証券調べ、以下同)に躍り出た。サンテックは
01年に設立。2005年末にニューヨークに上場し、07年に太陽電池生産
でシャープに次ぐ世界3位に付けた。両社ともシリコンの調達を戦略的に進め、
創業から数年で世界屈指の地位を確保した。

 一方、日本勢は05年には上位5社のうちシャープ(1位)、京セラ(6971.
T: 株価, ニュース, レポート)(3位)、三洋電機(4位)、三菱電機(6503.
T: 株価, ニュース, レポート)(5位)の4社が占めていたが、07年にはシ
ャープ(2位)、京セラ(4位)、三洋(8位)と各社とも後退。三菱電はト
ップ10から脱落した。シャープは07年、シリコン調達で海外勢に買い負け
し、長年守ってきた世界一の座をQセルズに明け渡した。

 <ちぐはぐな日本政府の対応、国内勢に厳しいシナリオ>
 市場の拡大とともに、新規参入者も増え続け、世界には現在200社以上の
太陽電池メーカーがあるという。京セラの前田辰巳専務は「今のソーラー市場
はバブル。200社のうち8割はつぶれる」と予測する。日本メーカーは太陽
電池の研究開発や製品化で先行し、この産業を育成してきたという自負がある。 

 しかし、過去の研究開発や設備投資の収穫期に入るはずだった時期に新興勢
力の追い上げに直面し、し烈な市場競争に巻き込まれつつある日本メーカー関
係者の表情は複雑だ。

 日本政府による太陽電池推進政策もちぐはぐだといえる。1994年度から
続けてきた太陽電池の補助金を05年度に財政難を理由として打ち切った。と
ころが、福田康夫前首相が太陽光発電の大規模導入を含む包括的な温暖化対策
を打ち出したこともあり、08年度中に補助金を復活させる。だが、日本政府
は世界の主流となっているFITの導入に動く気配がない。

 半導体などハイテク分野の調査・研究、戦略コンサルティングを行うジェイ
スター(東京都中央区)の豊崎禎久社長は「太陽電池は半導体・液晶と同じよ
うな状況になる。アジア、中国、台湾企業に負けるということだ。2013年
には日本勢は全社、トップ10外にはじき出される」と厳しい予想を示す。豊
崎氏はその理由として、1)シリコン原料である珪(ケイ)石の8割を握る中
国は、すでに輸出制限をかけており、自国産業を伸ばす方向に政策を強めれば
外国に材料が供給されない、2)薄膜太陽電池は、(キーを回せば製品ができ
る)一貫製造ラインで作れるようになり、資金さえあれば誰でも参入できるよ
うになる──といった点を挙げる。

 創業10年に満たないメーカーが、数十年の研究開発を続けたメーカーを追
い抜く現実。温暖化対策の救世主として期待される太陽電池ビジネスだが、実
態をのぞくとグローバル競争の厳しい現実が浮かび上がる。



温暖化防止のための自然エネルギー投資ファンドへ/一般市民からの出資額が3億円を突破!


出典:http://www.ohisama-fund.jp/weblog/2008/10/post_47.html
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=30523&php_value_press_sessionfiltered=fe199018c2850ee05c1e0e10bae0722a
http://www.ohisama-fund.jp/weblog/images/3okuen_PR_forweb.pdf
 おひさまエネルギーファンド株式会社(本社:長野県飯田市、代表取締役山
口勝洋、URL http://www.ohisama-fund.jp) が2007年11月より募集を開始して
いる、国内の自然エネルギーや省エネルギー設備の導入のための資金を募る
「温暖化防止おひさまファンド」への市民からの出資額が、3億円に到達いた
しました。
 10月20日(月)現在の集計で、出資申込が全国の一般市民554名より3億490
万円が寄せられています。
 3億円を突破したのは、国内の太陽光発電事業を投資対象として含むおひさ
まファンドや類似の市民ファンドとして、今回が初めてです。これは、金融危
機の不安の中にも関わらず、温暖化防止への市民の意識の高まりが、おひさま
ファンドへの出資を後押ししてくれた成果であると考えています。
 おひさまエネルギーファンド(株)は、2008年12月末までの募集目標額の4億
6,200万円の達成に向けて、引き続き募集活動を継続して参ります。

■本件に関するお問い合わせ先:
 おひさまエネルギーファンド株式会社(担当: 笹川(ささがわ))
 TEL: 03-5318-3338 Email:info(@)ohisama-fund.jp



太陽光発電、導入に補助金=家庭普及へ1世帯20万円 経産省


出典:http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2008101800224
 経済産業省は、地球温暖化防止の観点から家庭用の太陽光発電の導入を
支援する制度を今年度から始める。設備の購入者に対し、出力1キロワッ
ト当たり7万円の補助金を支給するもので、省エネ設備の家庭への普及促
進を図りたい考えだ。
 一般的な発電能力を持つ機器(出力3?3.5キロワット)の場合、2
00万円程度の購入費用に対して約1割の20万?25万円を補助する。
 太陽光への補助制度は財源難を理由に2005年度で中止されていた。
政府は7月に「低炭素社会づくり行動計画」で太陽光発電量を20年に1
0倍に増やす目標を閣議決定。目標達成に向けて、補助制度を復活させる
ことにした。




ばっちりエコ対策=バチカン


出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000006-jijp-int.view-000
「パウロ6世ホール」の屋根に並んだ太陽電池パネル。数千人収容するホール
の照明や冷暖房の電力を賄える。ローマ法王ベネディクト16世は就任当初から
エネルギー問題への関心が高く、エコ対策もばっちり。



インド名物オート三輪に太陽電池式が登場


出典:http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/environment/2528249/3423883
インドのニューデリー(New Delhi)で披露された
太陽電池式オート三輪「Soleckshaw」
【10月14日 AFP】インド・ニューデリー(New Delhi)で今月、太陽電池式の
オート三輪「Soleckshaw」が発表された。これは、インド都市部の交通問題、
慢性的な大気汚染、化石燃料への依存に対する解決法および過酷な労働を軽減
するものとされており、こうした問題の解決が期待されている。
 最新式のSoleckshawは従来のオート三輪と同様に足でこげるほか、36ボルト
の太陽電池で走ることができる。



環境業界は金融安定化法成立を歓迎:「米国経済を救うのは環境技術バブル」か


電力10社、新たな環境対策の武器に 太陽光発電 20年度までに33倍


出典:http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200810100012a.nwc
九州電力が福岡県大牟田市に2010年度に導入する
出力3000キロワットの設備の完成予想図
 電力会社が、発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない「太陽光発電」
の導入を拡大する。2020年度までに電力10社合計で発電出力14万
キロワットの設備を全国30地点に建設し、発電規模を現状比の33倍に
引き上げる。国内CO2排出量のうち、約3割を出している電力は従来、
原子力発電を環境対策の柱に据えてきた。ただ、相次ぐトラブルなどで原
発の利用率は向上しておらず、新たな環境負荷低減の武器として太陽光発
電など新エネルギーも積極的に活用する。
 出力14万キロワットの太陽光発電が完成すれば、一般家庭4万戸の1
年分の電力を賄えるほか、CO2の削減量も一般家庭約1万3500世帯
の年間排出量に相当する7万トンに上る。
 このため、すでに関西電力がシャープと共同で堺市堺区に発電出力1万
8000キロワットの設備を建設し、10年度から運転開始することを決
めたほか、関電単独でも11年度に1万キロワットの設備を同西区に導入
する。
 九州電力は福岡県大牟田市に出力3000キロワットの設備を10年度
に導入するほか、北海道電力も20年度までに道内に発電出力5000キ
ロワットの太陽光発電を建設する計画。東京電力は、三井物産と共同で1
0年10月開業予定の羽田空港国際線地区貨物ターミナル(東京都大田区)
に出力2000キロワットの設備を設置し、単独でも導入を進める方針だ。
 国は、CO2の一段の排出抑制に向け、太陽光発電の国内導入量を05
年度の約142万キロワットから30年度には40倍へ引き上げる目標を
掲げている。
 業界団体の電気事業連合会の森詳介会長(関西電力社長)は「国は導入
量の大幅な拡大目標を示しており、自治体や企業の今後の採用動向を見極
めて(導入拡大の)検討を進める」としている。
                   ◇
【予報図】
 ■普及進めば資源高騰抑制も
 経済産業省は7日、太陽光など「非化石燃料」の利用を電力会社だけで
なく、ガス、石油会社にも義務付ける方針を発表した。「石油代替エネル
ギー法」(代替エネ法)の抜本改正案を来年の通常国会に提出する方向で、
自然エネルギーの一定量の利用が、「新エネルギー等利用法」(RPS法)
で義務づけられている電力会社以外にも法改正によって課せられる。
 太陽光発電は、すでにRPS法の対象。「電力各社で太陽光発電所の導
入が進めば、RPSの面でも大きな貢献につながる」と電気事業連合会の
森詳介会長(関西電力社長)は説明している。
 国も温室効果ガス削減の有効な手段として普及を促すが、足元ではコス
トが課題。1キロワット時当たりの発電コストは47円程度と、原子力発
電の同5?7円に比べ最大で10倍近くなると言われる。設備投資もかさ
む。関西電力の出力1万キロワットの設備投資額は50億円に達する。原
油高で業績が悪化する中、自然エネへの投資負担がエネルギー各社の業績
を圧迫する可能性もある。 ただ、産業界ではトヨタ自動車が3月に堤工
場(愛知県豊田市)で出力2000キロワットの設備を導入するなど普及
の動きも活発化。国としても、年明けから家庭用の太陽光発電の導入費用
の1割程度(1戸当たり20万円超)の補助を行う方針を固めており、
「普及に伴う量産効果で、課題のコスト削減も進む」(電力会社幹部)と
みられる。
 太陽光発電の普及が拡大すれば、資源に乏しい日本の新たなエネルギー
源となるうえ「新興国に太陽光発電の技術移転が進めば、脱石油化が加速
し、資源価格の高騰の抑制効果につながる可能性もある」と第一生命経済
研究所の永浜利広・主席エコノミストは指摘している。



太陽光発電買い取り 葛飾 家庭から1キロ・ワット時10円で


出典:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20081010-OYT8T00118.htm?from=navr
 葛飾区は、太陽光発電システムを設置した区民が温室効果ガス削減に貢
献した分の対価として、「グリーン電力証書」の買い取りを、今月から始
めた。同区によると、同様の取り組みは佐賀県や愛知県、鹿児島市で行わ
れていて、全国で4番目だという。
 太陽光や風力などの自然エネルギー(グリーン電力)を利用して発電し
た電気は、通常の発電に比べ割高だが、二酸化炭素を排出しない。そのた
め、環境的な価値があると考えられる。
 この価値を取引できるようにしたものがグリーン電力証書。購入者は、
一般電力との差額分を払うことで自然エネルギーを使用したとみなされ
る。温室効果ガスの削減に貢献したことになり、企業や自治体で利用が
広がっている。
 葛飾区は、一般家庭の太陽光発電システムで発電、消費された電力につ
いても環境価値を評価しようと、買い取りを始めた。経済的支援を行うこ
とで、さらなる普及を図る狙いもある。
 対象は、今年10月1日以降に区の設置費助成を受け、1キロ・ワット
以上の太陽光発電設備を設置した人。区は、各家庭の専用電力メーターで
年に1回計測を行い、その電力量に応じ、1キロ・ワット時あたり10円
で3年間、区民から証書を買い取る。また、専用電力メーターの取り付け
費も1万円を限度に助成するという。

太陽エネルギーだけで世界一周航海、史上初の挑戦


出典:http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2526403/3409529
CGで作成された、太陽エネルギー船「プラネットソーラー(PlanetSolar)」号。

【10月9日 AFP】スイス・ベルン(Bern)で8日、太陽エネルギーのみを使用す
る船で史上初の世界一周航海を行う「プラネットソーラー(PlanetSolar)」
計画が発表された。
 航海で使用される船は、全長30メートルの巨大な双胴船で、470平方メート
ルの発電用ソーラーパネルが設置されているという。会見には、フランス人冒
険家で船長のジェラール・ダボビル(Gerard d'Aboville)氏とプラネットソ
ーラーの発案者でスイス人船長のRaphael Domjan氏が出席した。
 出航は2010年の予定。赤道上を東から西へ航海する。


太陽光発電 「家庭用」導入1割補助


出典:http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200810090010a.nwc
 経済産業省は、家庭への太陽光発電設備の導入費補助制度について、設置費
用の1割程度にあたる出力1キロワット当たり7万円の補助を行う方針を固め
た。年明けに始める。補助対象は平均よりも安価で効率性の高い設備に限り、
メーカーによる開発競争を促すことにした。
 一般的な家庭に導入される太陽光発電は3~3.5キロワット分のため、補
助費用は1戸当たり21万~25万円程度になる。現在の平均設置費用は23
0万円のため、1割程度が補助される計算だ。
 補助対象は、1キロワット当たりの設置費用が70万円以下と、平均よりも
安価で、一定の効率性や耐久性が確保されたものに限る。
 08年度の補正予算には太陽光発電の補助費として90億円が計上されてお
り、4万戸程度分が補助対象になる。また、来年度予算の概算要求でも約10
万戸分、238億円の補助費が計上されている。太陽光発電の設置補助は19
94年度から2005年度まで実施された。
 新エネルギー財団によると、全国で太陽光発電設備に対する補助制度を実施
しているのは307自治体。東京都は来年度から出力1戸(3キロワット)当
たり30万円程度の補助制度を導入する予定だ。
                   ◇
【予報図】
 ■普及後押し高まる期待
 地球温暖化対策として、太陽光発電は、世界市場が急拡大を続けているが、
2005年度で住宅用補助金を廃止したことで、日本市場は縮小を続けてきた。
国内メーカーは相次いで増産計画を打ち出したが、成長が著しい欧州など、海
外向けが主だ。それだけに、国内の住宅向け補助復活で「冷え込んでいた国内
市場が活性化する」(メーカー関係者)と期待が高まっている。
 オイルショックを機にいち早く太陽光発電の研究を始めた日本メーカーは、
世界トップの技術力を誇ってきたが、風向きは変わった。
 太陽光発電からの電力を、電力会社が優遇価格で買い取る制度を導入したド
イツやスペインなどを中心に、欧州では太陽電池の普及が加速している。生産
面でも太陽電池業界の米専門紙「PVニュース」によると、07年に生産量で
7年連続世界一を誇ったシャープが、独Qセルズに抜かれた。それでも日本メ
ーカー各社は、海外需要拡大と、国内の大規模発電プロジェクト向けで増産に
動き始めた。
 シャープは次世代型と呼ばれる薄膜太陽電池の生産能力で年間480メガ
(1メガ=100万)ワットにのぼる新工場を、堺市に10年3月までに稼働
させるのに加え、複数の大規模工場を欧州など海外に展開する準備を進めてい
る。将来的には年間6ギガ(1ギガ=10億)ワットの生産体制を構築する。
 三洋電機も10年度までに、基幹部品のセルの新工場を建設し、昨年度に2
60メガワットだった生産能力を10年度には600メガワット超に引き上げ
る。部品を組み込んだモジュール(複合部品)は別の工場で組み立てており、
今後、ハンガリーなど海外のモジュール工場を増強する計画だ。京セラも昨年
207メガワットだったセルの生産実績を、11年度までに650メガワット
に大幅に引き上げる。
 日本の補助復活に対しメーカー幹部は「補助導入をにらんで買い控えていた
層が購入に走る」とそろばんをはじく。住宅向けは海外、国内大口発電に続く
新しい需要となるからだ。
 岩井証券イワイ・リサーチセンターの有沢正一センター長は「補助なしでは
成長に時間がかかる。(国内の住宅向けが伸長し)短期間で産業のすそ野を広
げる。日本メーカーにとっては量産効果が発揮でき、コストを低減できる」と
いう。そうなれば「価格競争で巻き返しを図れる」と分析する。


2008年10月6日月曜日

独ソーラーワールド:「資金有り余っている」-信用危機どこ吹く風


出典:http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003011&sid=a_TJ4ruTfxqE&refer=jp_asia
10月2日(ブルームバーグ):ドイツ3位の太陽光発電関連機器メーカー、ソ
ーラーワールドは、世界的な信用危機に耐えられそうだ。フィリップ・ケッケ
最高財務責任者(CFO)によると、同社は余剰資金を保有し、受注額は100
億ドル(約1兆円)近くに上る。
ケッケCFOは2日、ノルウェーのリレストロームでインタビューに応じ「融
資は必要ない。資金は有り余っている。2006年末と07年初めに米国で実施した
私募発行で5億ドル相当を調達したため、現時点で現金を8億ドル保有してい
る」と述べた。
ソーラーワールドは、08年の売上高と金利税引き前利益(EBIT)の伸びが
30%になるとの予想を維持している。ケッケCFOによると、欧州、米国、ア
ジアの顧客企業30-40社からの受注額は、年末までに100億ドルに上る見通しだ。
同社は8月、受注額が90億ドルを超えたことを明らかにしている。
欧州では、原油輸入への依存度を低下させ、二酸化炭素排出量を抑制するため、
各国政府が太陽光や風力などの再生可能エネルギー源による発電を奨励してい
る。欧州の代替エネルギー関連企業は奨励策の恩恵を受けている。


太陽光発電、設置時補助金の復活に疑問:補正予算案


出典:http://www.news.janjan.jp/government/0810/0809308376/1.php
政府は今年度の補正予算案で、太陽光発電の設置補助金の復活を盛り込む。設
置補助金の制度の欠陥は明らかなので、すみやかに自然エネルギーの固定価格
買い取り制度などを導入するのが筋だ。