2009年4月24日金曜日

太陽光発電で固定価格買い取り制度/09年度から横浜市


出典:http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivjan0901808/
 横浜市は二〇〇九年度予算案に、町内会館を対象に全国初となる「太陽光発
電固定価格買い取り制度」のモデル事業を盛り込んだ。太陽光発電システムを
設置した町内会館が余剰電力を東京電力に買い取ってもらう際、市が上乗せす
る。設置コストを十年以内で回収できるような価格を検討している。固定価格
買い取り制度はドイツなどで導入され、再生可能エネルギーの普及に成果を上
げている。市はモデル事業を通じて国に導入を働きかけるともに、市独自の制
度も検討する。
 同制度は、太陽光発電や風力発電、バイオマス発電などで、電力を一定の高
価格で安定的に買い取る仕組み。市は再生可能エネルギー普及のため、日本に
も制度導入が必要だとしており、モデル事業で効果を示したいとしている。
 〇九年度は一、二館の町内会館に太陽光発電システムを設置してもらう。売
却発電量が増えれば利益も増えることから、発電量増加はもちろん、館の省エ
ネの推進も期待されるという。市の上乗せ助成額は、設置コストや発電状況な
どをみながら検討する。対象の町内会館は太陽光発電システム普及の地域拠点
になり、発電の収益の一部を啓発活動の費用にも充てる。
 一〇年度以降は、状況をみて館数を増やす。市内には二千弱の町内会館があ
り、日当たりが良く、大きな屋根などがある好条件の会館も多いという。
 市は、市内の温室効果ガス排出量を二五年度までに〇四年度比で30%以上削
減する目標を掲げている。そのため、再生可能エネルギーを期間内で十倍にす
る計画。しかし、現状の太陽光発電システムなどの普及スピードでの達成は難
しい状況。「普及を加速させるには利益を生む仕組みを作ることが必要」とし
ており、固定価格買い取り制度は重要な手法としている。



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