出典:http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20090106-OYT8T00038.htm
北海道電力は5日、現在、146キロ・ワットにとどまっている同社の太陽
光発電の発電能力を、2020年度までに5000キロ・ワットまで引き上げ
る方針を明らかにした。当面、12年度をめどに1000キロ・ワットを目指
し、一般家庭への送電も始める。5日の年頭あいさつで佐藤佳孝社長が明らか
にした。
環境に優しいとされる「新エネルギー」のうち、道内で発電されているのは、
風力発電が約26万キロ・ワット、バイオマス発電が約15万キロ・ワットな
のに対し、太陽光発電は約1万7000キロ・ワット(いずれも07年度末の
北電の契約ベース)にとどまっている。
北電は、現在、支店の社屋に太陽光パネルを設けて試験的に発電し、電力を
自社用に供給しているが、今後は、太陽光発電所を道内に建設する考えだ。十
分な日照時間や積雪量のほか、大量のパネルを設置できる広大な土地など、発
電所建設の条件をクリアする適地を1年程度かけて選ぶ。
大規模太陽光発電施設の導入を巡っては、昨年の北海道洞爺湖サミットを前
に、福田前首相が「福田ビジョン」で、20年までに発電量を10倍にする目
標を掲げた。「ドイツの後じんを拝している太陽光発電の普及率で、世界一の
座を奪還する」との思いも示されている。福田ビジョンを踏まえ、電力会社の
業界団体である電気事業連合会は昨年9月、業界を挙げた取り組みを発表。佐
藤社長の発言はこうした動きに沿った対応だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿