2009年2月4日水曜日

虫めがねの原理を使った太陽電池を開発


出典:http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=109284
凸レンズで光を集めると紙や服を燃やすほど光が強くなる。太陽電池にもこ
うした原理が導入された。
韓国科学技術研究院(KSIT)ナノ素子研究センターのキム・ソンイル博
士は、集光型太陽電池を開発し24日に院内でデモンストレーションを行った。
太陽電池は6個のレンズが3個ずつ2列に並べられ、レンズの焦点が合う10
センチメートル下につめの先ほど大きさの太陽電池用半導体(ガリウムアーセ
ナイド)がやはり3個ずつ2列に配列されている。太陽光がレンズを照らすと
焦点が半導体の上に正確に合わされる。
レンズは太陽光を360倍以上集めることができる。それだけ強力な光を作
り太陽電池用半導体に集める。6個の小型太陽電池からは6ボルト、1.8ア
ンペアの電気が作られ、7インチの携帯音楽プレーヤーを十分に作動させた。
キム博士は、「太陽光を集めなければ、360倍の大きさの太陽電池パネル
を使わないとそれだけの電気を生産できない。高効率太陽電池を安く作れる方
法だ」と話す。
集光用太陽電池半導体は化学物半導体で、効率は30%以上だが価格が既存
の太陽電池用シリコン半導体よりはるかに高い。化学物半導体で普及用太陽電
池を作るのが難しい理由だ。これまでは人工衛星など宇宙用太陽電池として主
に使われてきた。
キム博士の方法により集光されれば化学物半導体の量を少量に抑えられる。
太陽光を集める比率に反比例して化学物半導体の使用量を削減できる。もしも
光を500倍集めることができれば半導体使用量は従来の太陽電池に比べ50
0分の1に減る。



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