2009年2月4日水曜日

藤井英敏の実戦株式投資 太陽光発電関連に関心 住宅用規格統一で普及加速へ


出典:http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=133838&ct=4
 6日付日本経済新聞夕刊は、「政府と国内の太陽電池メーカー、住宅メーカ
ーは共同で2009年度から住宅用太陽光発電システムの規格統一に乗り出す。
太陽光パネルのサイズや付属機器の規格をそろえることで、住宅に設置しやす
くするほか、関連メーカーの競争を促してコスト低減につなげ、普及を後押し
する」と報じています。

 一方、国内の電力会社が20年度までに、30カ所に合計出力14万の太陽光発
電所を設置する計画を打ち出すなど、大規模な太陽光発電システム市場も拡大
していく見通しです。今後もますます株式市場では太陽電池関連への注目度が
アップすることでしょう。

 東芝(6502)は、発電所向けの大規模な太陽光発電システムの製造、販売に
参入します。自社で製造するインバーターや変圧器などの装置に、外部調達す
る太陽光発電パネルを組み合わせて、東芝ブランドの発電システムとして販売
します。15年度に年間2000億円の売上高を目指します。

 大陽日酸(4091)はドイツの化学大手エボニックデグサと共同で、太陽電池
材料の工場を国内に新設します。太陽電池や液晶パネル、半導体の絶縁材料と
なる「モノシランガス」を生産します。約200億円を投じ、11年に生産を開
始、日本や韓国などアジアの電機メーカーに販売します。

 カネカ(4118)は、太陽電池の年産能力を15年をめどに現在の15倍の100
万に引き上げます。11年に欧州で年産20万規模の工場を建設するほか、国内
でも増産投資します。欧州新工場では、シリコンの使用量を抑えられる薄膜型
の太陽電池を増産します。非結晶シリコンと薄膜多結晶シリコンを重ねた「ハ
イブリッド型」で、幅広い波長の光を効率良く電力に変換できます。

 シーアイ化成(7909)は、今年秋をめどに太陽電池の基幹部を保護する封止
材事業に参入します。12年度に約60億円の売上高を目指します。封止材市場
は三井化学(4183)とブリヂストン(5108)が、それぞれ世界シェア30%を握
っています。シーアイ化成はシェア10%を目指します。

 山一電機(6941)は太陽光発電装置向けのコネクターを増産します。コネク
ターは、太陽光発電用のパネル同士を接続し、パネルが生み出す電気をインバ
ーターに送る部品です。ドイツ工場の設備を増強し、09年度の売上高を10億
円程度と、08年度の1億円弱から10倍に引き上げることを目指します。増産
するコネクターは、はんだを使わずにパネルに取り付けられることに加え、同
装置向けコネクター世界シェア首位のスイスのマルチコンタクト社の製品と互
換性を持たせました。




0 件のコメント: