2009年2月4日水曜日

宮城・福島にメガソーラー 東北電が分散立地計画


出典:http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090107t72028.htm
仙台市の東北電力本店にある50キロワットの太陽光発電施設。
1万キロワットの発電には、同規模設備で200基が必要になる

 東北電力は6日までに、1施設当たりの発電量が1000キロワットを超え
る大規模太陽光発電所「メガソーラー」を、2020年度までに東北に建設す
る方針を固めた。計1万キロワット分の発電所を分散立地させる方向で、立地
場所については現時点で宮城など太平洋岸を軸に検討している。メガソーラー
は全国で整備計画が打ち出されているが、東北では初となる。発電で二酸化炭
素(CO2)を排出しない新エネルギーの導入促進策の一環として事業を進め
る。
 1万キロワットは、約3000世帯の年間電気使用量に相当する。メガソー
ラーの建設コストは一般的に、1キロワット当たり約70万円とされ、建設費
の総額は70億円程度が見込まれる。
 1万キロワットの発電を1カ所のメガソーラーで行うには、20ヘクタール
近い広大な用地が必要になるため、東北電力は「複数個所に分散させる方向で
検討中」としている。
 候補地の選定は、日照時間が比較的長く、発電所用の遊休地などがある宮城
県や福島県の太平洋岸地方が中心になるとみられる。
 一方、東北の一部自治体では既にメガソーラーの誘致に向けた動きが始まり
つつある。
 青森県は「八戸市周辺は、仙台市周辺や東京以上に日照時間が長い。寒い方
が発電効率も高い」(県エネルギー総合対策局)と意欲を示す。宮城県も09
年度中に、誘致を含めた太陽光発電振興総合戦略プラン(仮称)を策定する予
定だ。
 電力10社でつくる電気事業連合会は、20年度までに全国の約30地点で
14万キロワットの導入計画を掲げている。実現すれば、CO2排出量にして
年間約7万トンを節減できる計算。東京、中部、関西、九州の四電力が既に計
6カ所、5万8000キロワット分の導入計画を発表しており、いずれも09
年度中の着工を予定している。
 東北経済産業局によると、東北にある太陽光発電施設で最も発電規模が大き
いのは、東北公益文科大(酒田市)で250キロワット。福島県ハイテクプラ
ザ会津若松技術支援センター(会津若松市)の150キロワットがこれに次ぐ。



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