2008年6月16日Alexis Madrigal
http://wiredvision.jp/news/200806/2008061623.html
米BrightSource Energy社が6月12日(米国時間)、イスラエルに太陽エネルギー開発センター(Solar Energy Development Center)を開設した。同社は、米Google社の公共事業部門Google.orgなどの支援を受けている新興企業だ。[ワイアードの英文記事によると、Google.orgのほか、Draper Fisher Jurvetson、BP Alternative Energyなどから1億1500万ドルの資金を得ている。太陽熱発電は、ソーラーパネルによって太陽光を電力に変える従来の太陽光発電とは違い、太陽光線を液体に集光し、液体を蒸発させてタービンを回す技術。太陽熱発電の現状をまとめた記事はこちら(日本語版記事)。]太陽エネルギー開発センターは、思いがけないほど完璧に完成予想図通りに作られたような、巨大な試験プラントを備えている。上の写真で遠くに見える塔は約55メートルの高さ。1600枚の鏡に囲まれており、これらの鏡が、塔の頂上にある産業用ボイラーに太陽光線を集光する。実際のプラントでは、ボイラーから生成される蒸気がタービン発電のために使用されるが、BrightSource社は、この試験用施設にタービンを設置していない。この規模の工場で、1500キロワットの電力を生成できると、同社は見積もっている。
北カリフォルニアの電力会社、米PG&E社は、BrightSource社から900メガワットの電気を購入する契約を結んでいる。多数の太陽熱エネルギー企業が、各種の太陽熱発電技術を商品化するためのステップとして、競い合ってパイロット・プラントを建設している。たとえば人工島で太陽熱発電を行なうプロジェクトの、5億円のプロトタイプを中東で建設する計画についてはこちら(日本語版記事)。[高さ1000メートルのソーラータワーを建設し、内部の上昇気流で風力発電を行なうというオーストラリアのプロジェクトについての過去記事はこちら(日本語版記事)。]以下に、米BrightSource Energy社提供の、素晴らしい写真をご紹介しよう。
試験プラントにある、いわゆる『Power Tower』から見た、一面に広がる鏡。
近くで見たPower Tower。
[日本語版:ガリレオ-向井朋子/合原弘子]
WIRED NEWS 原文(English)
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