http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003003&sid=a5gqWsGZV65o&refer=jp_stocks
6月11日(ブルームバーグ):建設・産業資材を販売する高島の株価が、一時50円(28%)高の226円と制限値幅いっぱいのストップ高。年初来高値を更新するとともに昨年8月以来、約10カ月ぶりの高値水準を回復した。テントシート(膜材)を使った場所でも設置できる太陽光発電技術を有し、環境対策や代替エネルギー関連銘柄に投資人気が集まる中、同技術を使った事業進展が期待された。豊証券の菊池由文取締役株式部長は、「環境関連銘柄が材料になる中で、個人投資家中心に敏感に反応した」と話している。この日の平均取引サイズは1万6500株で、出来高加重平均価格(VWAP)の211円から試算した平均的な取引代金はおよそ350万円。高島は、平岡織染(東京都台東区、非上場)と共同で、従来システムでは困難だったテントシートを使った場所に太陽光発電の設置を可能にする一体化技術を開発した。設置可能な場所は日本全国100万カ所あり、仮に全カ所で適用できれば、最大で年間100万トンのCO2削減に貢献できるという。高島の加藤道子氏(経営企画)によると、「テントシートを使った太陽光発電を現在開発中だが、今年後半に向け実用化する予定」と話した。
●今期業績は急回復へ
業績が回復見込みである点も株価に追い風だ。2008年3月期は、改正建築基準法施行の影響により新設着工が遅れ、資材需要が大きく減退した影響で連結純損益は4億8800万円の赤字に転落した。しかし、「太陽光発電関連で80 億の売り上げがある。今期はそれを伸ばしていきたい」(加藤氏)という。環境エコ、安全、省力など商材・サービスの複合的な展開で、09年3月期の連結売上高は810億円(前期比1.2%増)、営業利益は2億7000万円、純利益は1億5000万円の黒字化を計画している。
●環境関連の出遅れ探し
この日は、高島のほかにも環境関連の出遅れ銘柄の一角が買い進まれ、GSIクレオスが午後に入りストップ高(値幅制限の上限)となる前日比50円(42%)高の169円まで上昇。6月5日に付けた年初来高値135円を大きく更新した。GSIクレは、風力タービンの最重要部品であるブレード(回転翼)をOEM(相手先ブランドによる生産)供給するほか、ブレードを構成するグラスファイバーや樹脂などのFRP(繊維強化プラスチック)成型材料を扱うなど環境エネルギー関連機材を手掛けている。今月に入り、環境関連の中小型株が活況だ。月初から10日までの上昇率を見ると、自動車向け電池関連銘柄のFDKが82%、古河電池は52%、NECトーキンは21%、ステラケミファ19%。また、太陽光発電関連のアルバックが19%、東京製綱は16%。原発用の大型高温高圧バルブを手掛ける岡野バルブ製造は16%など。一方、GSIクレは3.5%と、「環境関連株の中では出遅れ感が目立っていた」(大和証券SMBCエクイティ・マーケティン部の西村由美次長)。
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