2008年12月14日日曜日

「発電床」の実証実験を東京駅で実施,今年度は2007年度比10倍の発電量が目標


出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081203/162331/?ref=ML
2008/12/03 16:45

東日本旅客鉄道(JR東日本)の,改札通路などに圧電素子を敷き詰めた床を設置して,その上を人が通過する際のエネルギーで発電する実験の構成イメージ

JR東日本の「発電床」実験の,2007年度実績と2008年度の目標値
 東日本旅客鉄道(JR東日本)は,改札通路などに圧電素子を敷き詰めた床を設置して,その上を人が通過する際のエネルギーで発電する実験を,2008年12月10日から東京駅で実施する(発表資料のPDF)。この「発電床」の実験は,2006年度から行っているもの(Tech-On!関連記事)。今回は2007年度の実験に比べ,改札1人通過当たりの発電量は約10倍を目標とする。実験期間を通じて発電量の低減を抑える持続性の高さも目指すという。

 今回の実験では,(1)圧電素子の形状と配置の改良,(2)歩行による圧力を各圧電素子に伝える機構の改良,(3)電気回路の改良,の3点により,発電量を高め,持続性を向上したという。改札1人通過当たりの発電量は実験開始時に約10W秒,約2カ月後に開始時の9/10を目指す。2007年度(2008年1月19日~3月7日)の実績値は開始時に約1W秒,7週間後にその2/3だった。2006年度の実績値は開始時に約0.1W秒,3週間後にその1/3だった。今回は歩行面を駅で使用している床材と同等の石材タイルにし,歩きやすさも向上した。前回の歩行面はゴム製だった。

 実験期間は2009年2月初旬まで。八重洲北口の改札7通路と,改札内の階段(7段)に,合計約25m2の「発電床」を設置する。1日当たりの総発電量は1400kW秒以上を見込む。今回,発電した電力は発電量の表示に利用するが,将来は自動改札機や電光表示器などに利用することを目指すという。


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