2008年12月19日金曜日

エコ意識高まり、ソーラー好調


出典:http://www.job-nippo.com/news/details.php?k=2338
 発売から30年近いコロナ(三条市)の太陽熱温水器が好調で、本年度の売り
上げ台数は昨年度比で約5割増の見込みとなっている。太陽熱だけを使う「エ
ネルギーコストゼロ」の古くて新しい技術が、原油高騰とエコ意識の高まりで
見直され、復活した格好だ。
 同温水器は屋根に取り付け、太陽熱を高密度ポリエチレン製の集熱体に集め
て水を温め、貯湯タンクから供給するシンプルな構造だ。
 1960年代に開発され、2度にわたるオイルショックなども背景に1980年、業
界全体で83万台を販売した。同社は1980年に参入し、80年代半ばには4-5万
台を売り上げた。
 しかし、その後原油の価格が落ち着いたほか、トップメーカーの強引な販売
手法が社会問題化するなど、全体の販売台数は約10年前から3万台前後で推移
し、同社の売り上げも2000台ほどだった。
 転機は、ことし7月の洞爺湖サミットや1997年の京都議定書を受けたエコ意
識の高まり。設置補助制度を設ける自治体もあり、原油高騰も復活を後押しし
た。1台約18万-32万円とやや割高だが、一般家庭を中心に人気が再燃し、コ
ロナは製造ラインの休業期間を例年の3分の1に短縮し、出荷に追われた。本
年度は3000台に売り上げが伸びる見込みだ。
 業界全体での出荷台数も約5万台にまで復活。同社は「原油高騰という要因
も大きかったが、二酸化炭素を全く排出しないし、環境意識の高まりで、追い
風が吹いている。今後も根強い人気があるだろう」と見ている。


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