出典:http://kaden.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/12/11/3289.html
色素増感太陽電池で光る照明器具「Hana-Akari(ハナアカリ)」の試作品。
「エコプロダクツ2008」にて公開された
ソニーは、同社が開発する色素増感太陽電池を利用した照明器具「Hana-
Akari(ハナアカリ)」の試作品を、東京ビッグサイトで12月11日から13日まで
開催している「エコプロダクツ2008」にて公開した。
色素増感太陽電池とは、電池内部の色素が光エネルギーを吸収し電気エネル
ギーへ変える、“光合成”にも似た仕組みを持つ太陽電池のこと。一般的な太
陽電池ではシリコンを使って光を電気へ変換するが、色素増感型ではシリコン
型のような大規模な真空装置を用いずに、色素を塗ることで作製できるため、
材料が安く、生産時のエネルギーや資源も少ないという。さらに、色素の種類
によって色を変えたり、模様を付けることも可能で、同社では次世代の太陽電
池として研究を進めている。
今回公開された「Hana-Akari」は、色素増感太陽電池をセード(かさ)として
採用する照明器具。色素増感太陽電池が太陽光や部屋の明かりを受け発電、そ
のエネルギーで中央部に備えられたを灯す仕組みとなっている。表面には花柄
のデザインを施すことで、生活の中に溶け込むようなデザイン性が特徴となっ
ている。
なお、色素増感太陽電池とHana-Akariはいずれも試作品。発売は今のところ
未定だが、太陽電池を使った新しい照明器具として、早期の製品化が望まれる。
ソニーのブースではこのほか、みかんの皮など植物から抽出した色素で色素
増感太陽電池を作り、発電を体験できるワークショップなどを開催している。
(写真説明)
色素増感太陽電池のパネル。一般的な太陽電池と比べて、コストや資源が節約
でき、また色や模様を付けられるというメリットがある
色素増感太陽電池が電気を発生する仕組み。電池内部の色素が光をキャッチし、
電気エネルギーに変換する
こちらは一般的なシリコン型太陽電池の仕組み。太陽光を受けて発生したプラ
スとマイナスの粒子をシリコンが分別し、電極に電子機器を繋いで電流が流れ
る(エコプロダクツ2008にて展示されていたパネル)
「Hana-Akari」を上からみたところ。中央のプレートの下に、色素増感太陽電
池のパネルとつながったライトが備わっている
会場は明るかったため「Hana-Akari」自体の明るさが確認しにくかったが、液
晶テレビ「BRAVIA」では点灯中の映像が流れていた
カラーは全4色
ソニーグループ、環境展示会「エコプロダクツ2008」へ出展
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200812/08-1205/index.html
0 件のコメント:
コメントを投稿