2008年12月14日日曜日

事業用太陽光発電設備の導入促進へ、新たな減税措置検討-政府・与党が調整入り


出典:http://www.shimbun.denki.or.jp/backnum/news/20081205.html
 政府・与党は事業用太陽光発電設備の導入を促すため、新たな減税措置を設
ける方向で調整に入った。事業者が太陽光発電設備を導入する際、固定資産税
の当初3年度分を3分の2に軽減する。標準的な50キロワットのケースでは、
3年間で約45万円が減税される。減税規模は1千万円強になる見込み。事業
用太陽光発電をめぐっては出力1千キロワットを超える「メガソーラー」向け
の補助拡充なども検討しており、補助金・税一体の支援を行うことで抜本的な
導入拡大につなげる。12日にも最終決定する。
 事業用太陽光発電の減税は与党の意向が強く働いており、現在、経済産業省
と総務省が折衝中。太陽光関連税制ではこのほか、政府・与党の生活対策に盛
り込まれた設備導入の即時償却、住宅の省エネルギー改修減税が検討されてい
る。
 固定資産税の特例措置は導入から3年度分に限り課税標準を3分の2にする。
事業用太陽光発電10キロワットの場合は17年間の法定耐用年数で約80万
円の固定資産税負担があるが、新制度では3年間で約9万円の負担が軽減。5
0キロワットの場合は約400万円から約350万円程度に負担が減る。
 経産省では新制度に基づく減税効果は、全体で1千万円強とみている。補助
金に比べると規模は小さいが、今後の太陽光発電の導入量拡大や設備の大規模
化により、減税効果は一段と高まるとみられる。
 事業用太陽光発電は大規模化が進展。堺市に総出力2万8千キロワットの太
陽光発電所を設置する関西電力をはじめ、電力各社は2020年度までに約3
0地点・14万キロワットの導入を計画している。経産省では補助金に関して
もメガソーラーを優遇する措置や面的導入を促す制度の創設を検討中だ。
 政府は低炭素社会実現に向け、太陽光発電を20年に現状の約10倍、30
年に約40倍に増やす計画。計画達成には住宅用とともに事業用の導入促進策
が不可欠と判断した。



0 件のコメント: