2008年12月19日金曜日

【キクタマ 太陽電池編】第4回――結晶Si型の比率は2012年に62%,薄膜Si型が12%まで拡大


出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081204/162367/
世界の太陽電池生産能力のタイプ別構成比の推移
(2005年~2007年実績,2008年~2012年予測)
出所:フランスYole Developpement社
 2007年の太陽電池の生産能力をタイプ別に見ると,結晶Si型が90%近くを占
め圧倒的だった。しかし2008年以降は,その構成比率が低下して,2012年には
約62%となる。その代わりに,アモルファスSi(a-Si)型やタンデム型,CIGS
型の2012年の構成比がそれぞれ12%,8%,7%に高まる。
 このほか,米国メーカーが中心だったCdTe(カドミウムテルル)型の生産に,
欧州とアジアのメーカーが参入する。この結果,CdTe型の2012年の構成比は4.4
%になる。色素増感型は,2012年でも1%未満とわずかである。これらのデータ
は,フランスの調査会社Yole Developpement社が,560工場を調査した結果に基
づいている。
 次に,2008年の欧州,米州,アジア,その他の地域の生産能力を見てみる。
米州は結晶Si型の比率が40%を下回るが,そのほかの3地域は70%を越えてい
る。最も生産能力の大きいアジアは,結晶Si型が約90%と大きな偏りがある。
米州の生産能力はアジアや欧州に劣るものの,その内容はかなり特徴的である。
米州は結晶Si型の比率が低い代わりに,a-Si型やCIGS型,CdTe型の比率が高い。


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