http://www.news.janjan.jp/living/0808/0808023552/1.php
2008/08/04 宮崎県が場所を提供し、市民が資金を出し合って設備費を出し、NPO法人「市民ソーラー・宮崎」が運用している(県・市民)共同発電所「照葉ちゃん」の様子をみてきた。608Kwh(7月分)という、信じられないような総発電量を達成していた。定格は4.35Kw程度で、わが家の4.98Kwから見ると小さいのに当家の605Kwhを超えたのだ。わが家の発電設備は東側の木が大きく育って日の出から暫くは陰になっていることもある。残念ながら、足が動かないので梯子をかけて木を伐ることが出来ない。この影が無ければあと10Kwh程度は発電量は向上したかもしれない。兎に角、光が当たれば確実に電力は生成される。それにしても「照葉ちゃん」実に立派な成績だ。その理由は、平らな屋上に鉄骨で組まれた架台に載っていて後ろ側が空いていて、冷却効率が高いのと、架台が角度調整式になっているので、光を取り込む効率が高いという事がいえるだろう。ただ、前回、角度変更を行った際には夏至を想定した角度ではなく、春分と秋分の時期から少し夏至へ行った角度にしか変更をしていないので、これは、やはり、冷却効果のほうが貢献度が大きいと考えられる。特にここのシステムはシリコン結晶系の太陽電池なのでこれが要因だと思われる。角度をさらに平らに設定していれば、発電量はさらに増えただろう。以前、聞いた話では、夏至の前後の期間は、水平かむしろ北向きに角度が着いているほうが総発電量は増えるという。その理由は、太陽の昇る位置が東よりも北にずれ込むからだそうだ。返す返すも残念なのは、宮崎県がやったNEDO事業の農業試験場の屋根に設置されている発電設備だ。
・http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/nosei/mae-station/index.html
上の総合農試のHPでは何処にもこのことは触れられていない。3億9000万円も掛けているのにだ。これって全部税金なんだけどな……。ああ違った、九州グリーン電力基金と言う詐欺みたいなお金も入っている。これは半分がボランタリーな寄付金、そして半分は電力料金が出所。実は「照葉」ちゃんにもほんの一部入っている。まあオーバースペックだった架台の3分の1程度の金額だけどね
・http://www.pref.miyazaki.lg.jp/contents/org/chiiki/chiiki/energy_plan/newpage2-1.htm
これを見て分るようにべったりと同じメーカーのものが載っている。これをつくるのに私達に相談してくれれば、こんあものにはならなかっただろう。アモルファス太陽電池、結晶系太陽電池、CIS太陽電池など、各メーカーのもので3~4Kw程度の家庭用のものを集めてその成果が見えるものをここで展開しただろう。何で?そう、太陽光発電は<農業>だから、品種の違いを実験データをとるということを同条件でするわけだから……。まあ、ここは既に談合で出来てしまっているので、いまさら解体と言う話でもない。実は、NPO法人「市民ソーラー・宮崎」理事長の西亮宮崎大学名誉教授が調べて分ってしまった。この建物のそれぞれについて何とご丁寧にも別々に入札しているのだ。多分、小分けにしてそれぞれの業者にお金を分配しようとしたのだろ。まあ、NEDO事業のりっぱな失敗例として末永く運用することにして。と言いつつも、この写真を撮った本館の屋上には各種各メーカーのものを並べて展示すると言うプロジェクトをも行って良いと思う。それは、導入支援の方式の歴史的な経緯を実物を通して皆さんに見てもらうことが出来るからだ。近日、県の新エネルギーの担当者と会うので、ちょっと提案してみよう。それにしても暑い……。この夏、日本の火力発電所の稼働率は最大だろう。 暑い夏の電力を生み出せる、日本の太陽光発電装置の生産能力は少なくとも年産1.5Gwこれは年々倍倍ゲームのように伸びている。が、その大部分は政策の失敗から海外へと流失している。何とかして欲しい。やはり固定価格買取制度を導入すべきなのだ。
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