セルにリボンをはんだ付けする作業に取り組む生徒たち=東根市・東根工業高
出典:http://yamagata-np.jp/news/200808/31/kj_2008083100544.php
2008年08月31日 15:57
東根市の東根工業高(布川元校長、464人)の全校生徒が、同校の創立60周年を記念し、太陽電池パネル100枚の製作に取り組んでいる。すべて合わせると縦2.5メートル、横13.4メートルになり、これほど大規模な太陽電池パネルを高校生が作るのは全国的にも珍しいという。創立記念式典が行われる9月28日までに完成させる予定だ。一人一人の生徒に地球温暖化などの環境問題について目を向けてもらおうと、今年4月に企画。全校生徒が1学年12班の計36班に分かれ、各班が1回、パネル製作の最初の工程に携わり、自然エネルギーを活用した発電について学ぶ電子システム科3年の7人が仕上げを行う。製作の助言や材料の手配などは、自然エネルギー機器販売のソーラーワールド(天童市)や、開発途上国で家庭用太陽光発電設備の設置や技術を伝える活動を展開する国際協力NGO(非政府組織)ソーラーネット(埼玉県)の協力を得ている。作業は6月上旬に開始した。まずは光を受けて発電する「セル」に導線の役目を果たす金属製の「リボン」をはんだ付け。リボンを付けたセル34枚を連結させて強化ガラスにラミネート加工するなどして、縦62.5センチ、横53.5センチの太陽電池パネル1枚を順次作っている。100枚すべて完成すれば1秒間の最大発電量は3.4キロワットになるという。100枚のうち8枚は「H」「I」「G」「A」「S」「I」「N」「E」の文字の形にセルを配置し、同校手作りの太陽電池パネルであることをアピールする。電子システム科3年の7人のうちの1人、押切貴則君(17)は「セルは割れやすいので、はんだ付けする際などの力加減が難しい。大変だけど、完成が楽しみ。自然エネルギーについて1人でも多くの人が関心を持つきっかけになればうれしい」と話している。太陽電池パネルは完成後、同校敷地内に設置し、校舎の電気機器の電源として活用する予定だ。
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