2008年9月4日木曜日

【EU PVSEC】シャープ,製造コストを50%削減できるウエーハ製造手法を発表


出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080903/157425/
 シャープは,製造コストを50%削減できるウエーハの製造方法を発表した
(2BO.3.1:New Wafer Technology for Crystalline Sillicon Solar Cell)。
ベルトコンベアなどを使った自動化ラインを既に構築しており,「量産レベ
ルの技術」(発表者)とした。
 製造方法は次の通りである。まず,溶解したSiに基板を接触させて,基板の
表面にSiを付着させる。その後,付着したSiを剥がして得たシート状のSiの周
囲をレーザーで除去して大きさを整える。レーザーで除去したSiは再び溶融し
て再利用する。発表では,動画を使って製造フローを示したが,付着したSiを
剥がす手法は非公開とした。
 開発を始めてから10年で,外形寸法が156mm×156mmと大きく,1825cm2/分と
いう高いスループットを実現した。ウエーハ1枚当たり8秒で製造できる。セル
の厚さは300μmである。既存のキャスト法で製造した厚さ200μm程度のセルに
比べて,製造コストは50%になるという。変換効率は2006年時点で14.8%を実
現している。現在の変換効率の値は明かさなかった。42枚のセルで構成したモ
ジュールでは,144Wの最大出力を得た。



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