優勝を飾った滋賀職業能力開発短期大学校チームと「そーらー秀次丸ジュニア」(近江八幡市古川町)
出典:http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2008090800058&genre=G1&area=S20
太陽エネルギーで動く船の速さを競う「びわ湖クルーレス・ソーラーボート大会」で、滋賀県近江八幡市の滋賀職業能力開発短期大学校(ポリテクカレッジ滋賀)がこのほど初優勝を飾った。琵琶湖古来の「丸子船」をかたどった船で、4連覇を目指した東大大学院チームも破った。
出場したのは、大会の先端技術部門で、8月下旬、高島市マキノ町の湖岸を発着点に開かれた。GPS(衛星利用測位システム)を駆使して自動操舵(そうだ)、竹生島付近で折り返す約20キロのコースで争った。同校のほか、東大や阪大、立命大などから10艇が参加した。
ポリテクカレッジ滋賀の船の名は「そーらー秀次丸ジュニア」。江戸時代から昭和初期にかけて琵琶湖水運で活躍した丸子船をイメージした船体で、2年の中島和成さん(19)=大阪府高槻市=と崎出心映さん(20)=草津市、長崎克幸さん(20)=大津市=が約5カ月かけて作り上げた。
レース1日目は悪天候で中止、2日目も波が約1メートルあり、転覆や横転する船が続出。東大チームの船も脱落し、往路約10キロを唯一完走した同校チームが優勝した。
レトロな外観ながらも船体が大きく、水に弱い電気系統を船内の天井に張り付けるなど工夫を凝らしていたこともあり、「秀次丸」は波に負けず航行した。中島さんは「浸水もあったが、自然を味方にして優勝できた。後輩たちに技術を継承してもらいたい」と喜びを話している。
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