出典:http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200809122144
【Technobahn 2008/9/12 21:44】全米の都市部のビルや家屋の屋根を白くする
だけに年間あたり10億ドル(約1050億円)ものエネルギーコストの削減につな
がるという研究成果が10日、米学術専門誌「Climate Change」に掲載された論
文によって明らかとなった。
この研究発表を行ったのは米ローレンス・バークレー国立研究所のヒートア
イランド研究グループ。
研究グループは家屋の屋根によって吸収される太陽光による熱がどれだけの
エネルギー消費につながっているかを計算するためのモデルを作成。その上で、
屋根の色を暗色系から白い色に変えることで、太陽光の反射効率の高い色に変
更するだけで、屋根面積1000平方フィートあたり、年間で10トンのCO2削減効果
があることが判ったとしている。
カリフォルニア州ではこの研究成果に基づき、既に2005年から商業ビルの屋
上は白く塗ることを義務付ける条例を制定。更に来年からは住居用家屋の屋根
に関しても光反射効率の高い寒色系の色に塗ることを義務付けることを予定し
ている。
日本の場合、和形瓦屋根の場合は灰色や茶色に、スパニッシュ形瓦や平板瓦
の場合は茶色や赤系統の色が用いられることが多かったが、将来は、地球温暖
化防止の観点から今後は屋根の色としては異色な白などが一般化してくること
も可能性としてでてきたことになる。
ヨーロッパでも気候的に温暖なギリシャなどの場合は、家の全体を白く塗り
太陽光の反射効率を高めるということが伝統的に行われたきている。
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