2008年9月4日木曜日

太陽電池関連 今後3年間、年平均83%成長予想も 板硝子に続くのは…?


出典:http://www.nsjournal.jp/column/detail.php?id=108812&dt=2008-09-03
太陽電池関連 今後3年間、年平均83%成長予想も
 板硝子に続くのは…?



太陽電池関連株に再脚光――。市場では「あらためて話題が増加してきた」との声も聞こえるなど話題が豊富なだけに、再度チェックしておきたい。

  好業績の関連銘柄続々


その象徴的存在が年初来高値を更新中の日本板硝子(5202)。同社は8月25日付でクレディ・スイス証券が太陽電池用ガラス基板が急速に売り上げと利益を伸ばしていると指摘し、「太陽電池関連」の材料性を提起。さらに、29日付でモルガン・スタンレー証券(MS)が「ソーラーガラスに注目:NSGの収益構造の改善効果に着目」と題するリポートを出して材料を補強した。MSは、3年間で太陽光発電(PV)市場の平均年率83%成長を予想。同社の2010年3月期のソーラーガラス営業利益は140億円に達し、連結営業利益470億円の30%を占めるまで成長するとし、投資判断「強気」、目標株価830円としている。

その中、三菱UFJ証券は週間株式投資戦略(1日号)で「再び脚光集まる『新エネルギー』関連銘柄」と「CO2排出量削減に本腰…太陽電池の導入加速へ」と題する2つのトピックスを掲載。同関連に熱の入れようがうかがえる。

前者では、国内外の太陽電池関連株の株価が「大きくアウトパフォームする場面があった」と指摘、米大統領選(投票日は11月4日)で民主党・オバマ候補が「環境問題」を公約の柱の1つとしており、選挙戦本格化が刺激材料となる可能性も示唆している。その中、「製造装置メーカーに大幅増益決算や上方修正が相次ぐ」とし、好実態銘柄の例として、上方修正をしたフェローテック(6890・JQ)とエヌピーシー(6255・東マ)を挙げている。

三菱UFJリポートの後者、「CO2排出量削減に本腰…太陽電池の導入加速へ」と題する項では、今年6月に発表された地球温暖化対策「福田ビジョン」で50年までに主にCO2などの地球温暖化ガスの大幅な排出量削減が表明され、太陽電池(太陽光発電)の導入を加速させると指摘。太陽電池の導入量を20年までに現状の10倍、30年に同40倍の目標が掲げられていることや、住宅用太陽電池導入を促進するため、09年度に05年度以来となる補助金が復活することなども好材料として紹介されている。(B)

太陽電池関連銘柄
太陽電池の主要メーカー
単・多結晶シリコン型 シャープ(6753)、京セラ(6971)、三洋電(6764)、三菱電(6503)
薄膜シリコン型 シャープ(6753)、三洋電(6764)、カネカ(4118)、三菱重(7011)
化合物型 昭和シェル(5002)、ホンダ(7267)
色素増感型 昭和電(4004)、藤森工(7917)、フジクラ(5803)
太陽電池製造装置の主要メーカー
アルバック(6728) 米アプライド・マテリアルズと並ぶ太陽電池製造装置の総合メーカー
日清紡(3105) 後工程装置一式を手掛ける、検査装置の国内シェアは90%
エヌピーシー
(6255・東マ) 後工程装置で世界シェア4割超、太陽電池関連売上高91%
プロデュース
(6263・JQ) 太陽電池セル用の電極形成・検査装置などを展開
東洋炭素(5310) シリコンを溶融するヒーター・ルツボで世界シェア30%
フェローテック
(6890・JQ) 太陽電池用シリコンインゴッドの製造装置を展開、中国中心に展開
東京製綱(5981) 太陽電池用ウエハーの切断装置、フェローテックと提携し中国強化
石井表記
(6336・2部) 太陽電池用ウエハー受託加工と製造装置、太陽電池関連売上高45%
(出所:三菱UFJ証券作成)
太陽電池メーカーの生産能力増強計画
  現状 増強後 時期
シャープ(うち薄膜型) 710MW(15MW) 1695MW(1000MW) ~2010/4
三洋電 260MW 600MW 2010年度
京セラ 207MW 500MW 2010年度
三菱電 150MW 600MW 2011年度
昭和シェル 20MW 1000MW超 2011年度
生産能力は年間生産能力(出所:三菱UFJ証券作成)





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