出典:
2008年9月19日Chris Radcliff
オレゴン州ポートランドに住む7年生[日本の中学1年生にあたる]のWilliam Yuan君が、可視光線だけでなく紫外線も吸収する3次元構造の太陽電池を考案した。紫外線と可視光線の両方に対応すれば、発電効率が大きく向上する可能性がある。William君は、このプロジェクトによって2万5000ドルの奨学金を獲得し、その授与式のために米国議会図書館に招待された。この奨学金は、通常は大学院生レベルの研究に対して与えられるものだ。[『Beaverton Valley Times』紙の記事によると、この奨学金はDavidson Institute for Talent Developmentという団体の主催によるもので、今年の受賞者は全部で20人。Yuan君は科学部門では史上最も若い受賞者という。以下は同記事からの引用]「今の太陽電池は、平面状で、可視光線しか吸収できないのですが、僕が発案した太陽電池なら、可視光線だけでなく紫外線も吸収することができます。僕のプロジェクトのメインテーマは、光の吸収率と効率性をさらに高めるために最適な太陽電池を突き止めること、光から電気への変換を効率よくできるナノチューブを設計することです」と、William君は語った。今だから言うが、私も12歳のときにまったく同じようなことを考えていたのだが、うまくいかなかった。何せ、ペーパー・タオルのロールの表面にマーカーで「太陽光線」と書いて、それを使って『G.I. Joe』の人形を溶かそうとしただけだったからだ。まあ、そんな話はさておき、William、君の研究は実に見事だ![報道によると、Yuan君は環境問題やエネルギー問題に関心があり、問題を解決する手段のひとつとして、2年前から研究を続けているという。研究にあたっては、ポートランド州立大学やカリフォルニア州立大学バークレー校などの研究者からも支援を受けている。奨学金に応募したのは、さらに年長になってから応募するための「テスト」のつもりであり、本当に合格するとは思っていなかったという]
[日本語版:ガリレオ-佐藤 卓/長谷 睦]
WIRED NEWS 原文(English)
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