出典:http://www.nagano-np.co.jp/modules/news/article.php?storyid=11835
特定非営利活動法人(NPO法人)諏訪圏ものづくり推進機構の「すわ航空・
宇宙ネット(略称スワン)」ソーラープレーンプロジェクトが5日、諏訪東京
理科大学(茅野市)の支援で動き出した。太陽光発電システムを使ったラジコ
ン操縦の飛行機開発を第1ステップに技術蓄積を図る新たな研究会には、ハイ
テク関連企業10社が参加した。新スワンでは、活動の一環として航空関連の
展示会にも出展し、航空分野への市場開拓の足掛かりを作る。
諏訪東京理科大で開いた初会合には参加企業の代表者のほか、支援する大学
側、アドバイザーを務める同機構などから合わせて約20人が参加した。組織
やプロジェクトの進め方等を話し合い、幹事長にはタクト(茅野市)の宮坂貴
代治社長を選んだ。
プロジェクトは長期的な活動を基本としている。完成品を作り上げることで
諏訪地方のものづくりのイメージアップを図り、産学連携や企業間連携の基盤
構築に役立てる方針だ。次代を担う子どもたちに、ものづくりへの夢や誇りを
伝えていくことも狙った。代表世話人を務める同機構の細川久常務理事は発足
のあいさつで「目先の利益や結果でなく、ものづくりへの夢をもってやってい
きたい」と述べた。
参加企業はプロジェクトを応用し、駆動装置や機構部品の小型化や軽量化、
軽量太陽光発電技術、制御技術、各種センサー技術などの高度化にも役立てる。
代表世話人の1人として開発の中心的な役割を果たす同大学機械システムデ
ザイン工学科の河村洋教授=流体力学=は「原油高騰もあって、ソーラーパワ
ーへのニーズは高まっている」と述べ、研究の波及効果に期待した。ハイテク
関連機器を製造する茅野市内の企業の技術者は「開発のお手伝いができる部分
や、皆さんのお知恵を借りたい部分もある。プロジェクトを通して1つでも芽
が出るように頑張りたい」と話していた。
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