出典:http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/ma/080930_38th/
地球環境に対する意識の向上と原油価格の高騰により、太陽電池の需要が欧
州を中心に盛り上がっている。これを受けて日本メーカーは続々と生産能力の
拡張を発表している。日経マーケット・アクセスの調査によると、日本メーカ
ー全体の太陽電池セルの年間生産能力は、2008年3月時点で約1.5GW(ギガワッ
ト)(図1)。3年後の2011年3月には、その約2.5倍の3.8GWに達する見通しだ。
図1 日本メーカーの太陽電池セルの生産能力の推移
(2008年3月実績、2009年3月~2011年3月予測 ※)
シャープが独走、2011年の2位争いは三洋、京セラ、三菱、昭シェル
各社の生産能力を見ると、2008年3月時点でシャープが日本メーカー全体の
約45%を占めトップを独走。2011年3月までほぼ同じシェアで推移する。同社
は現在多結晶シリコン系が生産の中心だが、今後は薄膜系の生産能力を引き上
げ、2011年3月には薄膜系が生産能力の6割を占める見込みだ。
シェア2位は、2010年頃までは三洋電機と京セラの争いだが、2011年3月には
三洋電機が京セラを引き離す。三菱電機が両社を追い上げ、2011年3月頃には
2位争いに加わる見通しだ。
さらにCIS系太陽電池を手掛ける昭和シェル石油が、2011年3月から2011年12
月にかけて、生産能力を80MW/年から1GW/年に引き上げる計画。これが実現す
ると、国内メーカー2位に躍進する。
日経マーケット・アクセスは2008年10月10日(金)に、太陽電池マーケット・
セミナー「日本の巻き返し、台頭するアジア・パシフィック」を開催(協力:
NIKKEI MICRODEVICES)。日本を代表する太陽電池メーカー、著名アナリストを
始め、海外メーカーからも講師を招き、太陽電池市場の今後の推移と、各メー
カーの戦略をより具体的に明らかにする。
http://consult.nikkeibp.co.jp/consult/seminar/20081010.html
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