出典:http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/121993.html
灯台の発光設備を消費電力の少ないものに切り替える海上保安庁の“省エネ
大作戦”が函館海保管内(渡島・桧山)でも着々と進んでいる。二〇一三年を
めどに管内の防波堤灯台全八十四基を切り替え、環境に優しい明かりで地球温
暖化防止への貢献を図る。
同庁によると、灯台の省エネ化は一九八九年から実施。灯台の白熱電球を発
光ダイオード(LED)、電源を太陽電池に切り替える。函館海保は管内の灯
台百基のうち、松前小島、松前大島、矢越岬(知内町)の沿岸灯台三基と防波
堤灯台五十一基に太陽電池を導入。また、松前大島の沿岸灯台一基と防波堤灯
台四十基にLEDを設置した。
沿岸灯台の多くは強い光を必要とするため、太陽電池だけでは電力供給が追
いつかない。また、LEDでは光力が足りないため、同海保は防波堤灯台を中
心に省エネ化を進めている。
省エネ化した灯台は、日中に上部のソーラーパネルから太陽光を取り込み、
バッテリーを充電して夜間発光する仕組み。LEDの消費電力は従来の七分の
一で済む。
函館海保は「光の届く距離が短くなるデメリットがある一方、白熱電球より
も光が鋭くて見えやすいという利点もある」と説明。函館近海で操業する漁業
者(50)は「明かりが変わったことによる影響はない」という。
今後も年に数基ずつ切り替えを進めていく予定。函館海保の吉村正剛次長は
「私たちが率先して取り組むことで、海の関係者にも環境保全意識が広がって
いけば」と話している。
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