出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080929/158663/
「2008年末に,米Applied Materials Inc.(AMAT)のターンキー・ラインを
導入して,薄膜Si型太陽電池の生産を開始する。2011年の生産能力は2GWにな
る」。
2008年9月21日に中国常州で開催された「The 10th China Solar
Photovoltaic Conference」に登壇した,中国Best Solar Hi-Tech CO., Ltd.
CEOのPeng Fang氏の講演に,会場からは驚嘆の声があがった。
Best Solarは,中国江蘇省の蘇州に第一工場を,江西省南昌に第二工場を建
設する予定である(同社 ホーム・ページ)。投資金額は,それぞれ25億米ド
ルになる。
生産開始時期は,蘇州工場が2008年末,南昌工場が2009年第1四半期を予定
する。2010年下期には蘇州工場の生産能力が1GW/年に,さらに2011年までに両
工場を合わせた生産能力が2GW/年に達する見込みである。
同じく薄膜Si型太陽電池の新工場を大阪府堺市に建設中のシャープは,2010
年3月までに480MW/年の規模で生産を開始し,その後1GW/年まで拡張する計画で
ある(ニュースリリース)。こうした計画と比較して,Best Solarは世界で最
大級の薄膜工場を持つことになる。
薄膜Si型太陽電池の製造をリードする
Best SolarのFang氏は講演の中で,太陽電池の市場や同社の状況,薄膜Si型
太陽電池のビジネス環境などについて,次のように述べた。
原油価格が100米ドルを超える中,今後は太陽電池の発電コストを3米ドル/W
に下げていければ,2010年に世界中で40GWの需要を産み出すことも可能だろう。
Si原料の供給不足によって,薄膜Si型太陽電池が優位な状況にある。
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