出典:http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200809290003a.nwc
太陽電池パネルが並ぶ、ナイブ・カーン君(中央奥)の店
=4日、カブール(共同)
アフガニスタンの首都カブールで太陽電池パネルが人気を集めている。人口
急増に電力供給が追いつかず停電が慢性化、自家発電機への依存が高まってい
たところに燃料費が高騰し「燃費ゼロ」である点が注目された。
「うちのは25年間保証付きだよ。お金がかかるのは最初だけ」。カブール
中心街の太陽電池パネルの店で、店長ナキブ・カーン君(17)の威勢のいい
声が響く。
シャープや京セラの日本製パネルが100枚ほど並ぶ。出力80ワットほど
のパネルが付属品込みで4万アフガニ(約8万4000円)ほどだ。カーン君
は「毎日3、4セットは売れる」とほほ笑む。
2001年のタリバン政権崩壊後、避難民帰還などで首都の人口は数倍に膨
らみ、300万人とも500万人ともいわれる。中心街でも電気は週2、3回、
夕方以降に2、3時間しか来ない。一方、4月から11月までの乾期は晴天続
きで「太陽光資源」には事欠かない。これを使わない手はない。
しかし、日本メーカーの代理店になっている販売会社のマネジャー(24)
は表情がさえない。「社員が南部ザブール州でタリバンに誘拐されて、身代金
を10万ドル(約1050万円)も取られた」。地方では勢力を盛り返したタ
リバンと多国籍軍の衝突が泥沼化しており、商売をするのも命懸けなのが現状
だ。
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