太陽光発電でシーサーが動き、音楽も流れる大型の立体看板「エコ福シーサー」を完成させた沖縄工業高校工業化学科・科学部の生徒たち=2日、那覇市繁多川・沖縄工業高校
出典:http://www.okinawatimes.co.jp/news/2008-10-06-E_1-005-2_001.html?PSID=96564cebc4b34a7269fdde7fc56fee20
産業まつり出展へ エコで沖縄アピール
沖縄工業高校の工業化学科・科学部の生徒と、置物制作の職人が協力し、太陽光発電でシーサーが動き、音楽も流れる大型の立体看板を完成させた。三線などを持った笑顔のシーサーが、左右それぞれ別々に動きお客を招き寄せる。環境に優しい看板に生徒と、職人の真栄田義治さん(60)は「多くの人に見てもらいたい」と話している。二十四日から那覇市の奥武山公園で始まる沖縄の産業まつりに共同出展する。(平良吉弥)
「エコ福シーサー」と名付けられた看板は高さ二メートル十五センチ、奥行き一メートル二十五センチ、横八十七センチの立体型。口を大きく開け、三線やパーランクーを手にした五体のシーサーが左右に踊り、音楽も流れる。電力はすべて太陽光発電。夜間もバッテリーに電力を貯め、省電力のLEDライトでシーサーを照らす予定だ。
制作を始めたのは今年五月。生徒らがタイワンシロガシラなどの野鳥から野菜を守ろうと、豊見城市内の畑に設置した「鳥獣忌避装置」を見た真栄田さんが、太陽光発電で動いていることに興味を持ち、依頼した。
部長で二年生の金城慶昌君(16)は「シーサーをスムーズに動かすのに苦労した。今度はシーサーが持っている三線を演奏させたり、パーランクーを持った手も動くようにしたい」と意欲。副部長で二年生の高良逸平君(17)は真栄田さんの工房「海風」=那覇市宮城=で職場体験し、シーサーの色塗りを担当。「表情を出すのが難しかった。工房で仕事の大変さも学んだ」と話した。
真栄田さんは「生徒たちの発想力と技術力はとても素晴らしい。観光客にPRできる素晴らしい作品ができた」と絶賛している。
「エコ福シーサー」は「第三十二回沖縄の産業まつり」の第七会場で展示する予定。十一月上旬には大阪府で開かれる第十八回全国産業教育フェアにも県代表で出展する。
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