出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081017/159757/
2010年に需要量と供給量がバランス。iSuppliのデータ。
2009年に多結晶Si材料のスポット価格が大きく下がる。iSuppliのデータ。
「2010年に太陽電池向けSi材料の需給ギャップが解消する。それに先駆けて,
2009年にはスポット市場の価格が大きく低下する」――。米iSuppli Corp.で
Senior Director and Principal Analystを務めるHenning Wicht氏は,同社主
催のセミナ「iSuppli Japan Seminar 2008」で,結晶Si系太陽電池セルの原料と
なる多結晶Si材料の需給見通しについて述べた。
Wicht氏は,多結晶Si材料メーカーの生産状況を分析して,今後の多結晶Si
材料の供給量を算出した。多結晶Si材料の需要量は,太陽電池メーカーが公表
している結晶Si系太陽電池セルの年間生産能力を0.8倍するなどして算出した。
両者を比較した結果,2010年に需要量と供給量がバランスし,その後は供給
量が需要量を大きく越えて推移することが判明した。需給がバランスすること
で,2010年ごろに多結晶Si材料の価格が低下することになる。
さらにWicht氏は,2009年の需要量が対前年比34%増なのに対して,供給量
が同100%増になっているギャップに注目した。一部の太陽電池メーカーは,
発注分の多結晶Si材料を消費できない状態に陥り,スポット市場に流れる多結
晶Si材料が増える。この結果,2009年に多結晶Si材料のスポット価格が大きく
下がるとした。
具体的には,2008年に400米ドル/kg程度だったスポット価格が,2009年には
250米ドル/kg程度に下がる。その後も,スポット価格は徐々に低下し,2011年
には100米ドル/kg程度になる。
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