出典:
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2008&d=1025&f=column_1025_001.shtml
◆まさに“昇日”の太陽電池業界!
太陽エネルギーは原油のように枯渇する心配がなく、その発電システムは地
球温暖化を促すCO2の排出量も石炭火力発電の18分の1と非常に少ない、地球
環境に優しいシステムである。日本では、太陽電池の導入量を2020年に今の
10倍に、2030年には40倍に引き上げるとの政府目標が設定されているが、欧
米や中東、アジアでも需要は拡大の一途。太陽電池産業の世界市場は08年の24
億米ドルから15年には220億米ドルへとわずか7年で9倍以上に拡大するとの予
測もあるほどだ。
中国でも市場規模は毎年30%を上回るスピードで成長している。政策面でも
諸外国に負けじと07年9月から「太陽光など再生可能エネルギーで発電した電
力はすべて電力会社が買い取るべし」との規則(「電網企業全額収購可再生能
源電量監管規則」)が導入されたほか、省エネ設備を購入した企業には法人税
の減免が適用されるように税法も整備されている。つまり、政府が本腰を入れ
て産業の育成をバックアップする、将来性豊かな発展産業なのである。
◆生産設備の拡充で成長路線を堅持!
同社は、太陽電池の中核部品である単結晶シリコンの製造・販売で中国第
2位を誇るシリコンメーカー。
「単結晶シリコンというのは、ケイ素(元素記号Si、=シリコン)の結晶
がたくさん集まって出来ている多結晶シリコンを高温で溶かし、そこに圧力を
かけ、結晶軸が揃った状態にしてから再結晶させた、非常に均質なシリコンの
塊のこと。結晶と結晶の境界がないのでエネルギーの変換効率が高く、薄くス
ライスすれば、高品質のシリコンウェハーの出来上がりです」(同社広報)
この単結晶シリコンウェハーを武器に、業績は快進撃が続いている。08年
中間決算では、売上高が前年同期比76%増の6億8550万元、純利益も同25%
増の1億8328万元と大幅な増収増益をマーク。
売上の伸びに比べ、純利益がそれほど増えていないように感じるが、これ
は、前年の中間決算時に企業買収で発生した一時収益7700万元が計上されて
いたため。シンプルに売上から製造原価を差し引いた粗利益ベースで比べると、
堂々の2・4倍増益なのだから、立派な数字である。
「太陽電池業界はいま、どんどん市場が拡大しています。新規の設備を次々
に稼働させていかないと、取り残されてしまう状況です。当社は中間決算
(6月末)の時点で、単結晶シリコンインゴット製造マシンを196台、ウェハ
ーにスライスする専用スライサー24台を保有していましたが、下期にもそれ
ぞれ96台、29台購入する予定です」(同)
これでインゴットの年間生産力が4000トン(中間時の2倍)、ウェハーも
5600万枚(同2・3倍)へと拡大するため、09年以降の業績増はほぼ確実な
ところ・・・・・・・・・・
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