出典:http://www.gizmodo.jp/2008/11/post_4580.html
今あるシリコンのソーラーパネルは、光線の大体3分の2しか吸収しません。
でも、米レンセラー工科大(Rensselaer Polytechnic Institute)が開発した
新ナノコーティングを塗り重ねると、どんなありきたりなソーラーパネルも当
たる光線を弾かず、ほぼ全部捉えるハングリー君に変わります。
なんと96.2%の光線をキャッチできるそうですよ?
しかも、日の出から中天、日の入りまで、どのアングルからくる光でも、それ
ができちゃう。
角度問わずなら日の巡りに合わせてパネルの向き変えなくていいので、余計な
電力の無駄遣いも省ける、というわけですね。コストダウンで長年苦戦してい
るソーラー技術にとっては本当に嬉しい大躍進です。
このコーティング、実は7層あって、厚さは各々50~100ナノメーター。素材は
二酸化ケイ素と二酸化チタニウム・ナノロッドです。揮発性で、「ほぼどんな
太陽電池素材」にも溶着可能なのだとか。
PhysOrgではこの堅く抱き合ったナノロッドを、「樹間から差し込む木漏れ日
を『閉じ込める』深い森」に喩えています。イメージ湧きますよね。
実用化についてはまだ何も発表はありません。なんせ黒板で構想が生まれてま
だ1年ですから。でもこれだけ熱効率が良いということは、当然、発電コスト
も下がるだろうし、そしたら化石燃料に代わる代替エネルギーとしてソーラー
パネルの採算もぐんと現実的なものになりそう。
代替エネルギーで人生変わると信じ込んでるスタトレファンみたいに思われる
のは嫌だけど、こういうのをブレイクスルーって呼ぶんだなって、思います。
[PhysOrg via Kurzweil AI]
http://www.physorg.com/news144940463.html
http://www.kurzweilai.net/news/frame.html?main=/news/news_single.html?id%3D9655
関連 : 太陽電池パネルの変換効率を上げる反射防止コーティング
http://www.mypress.jp/v2_writers/beep/story/?story_id=1783289
Wilson Rothman(原文/訳:satomi)
http://gizmodo.com/5076530/solar-panel-quantum-leap-near+perfect-light-absorption-possible
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