2008年11月14日金曜日

三菱電機、地球温暖化対策で重点事業と活動計画など発表


出典:http://release.nikkei.co.jp/detail.cfm?relID=204482&lindID=5
―豊かな生活と地球環境の維持との両立を目指しながら、
 事業を通じてCO2削減への貢献を目指す―
成長戦略としての地球温暖化対策事業の拡大について
http://www.mitsubishielectric.co.jp/pr/
 三菱電機株式会社(執行役社長:下村 節宏)は、太陽光発電事業、ヒート
ポンプ関連事業、パワーデバイス事業を中心とする地球温暖化対策事業の拡大
を図り、2015年度に1兆3,000億円超の売上高を目指すとともに、こ
れらの事業を通じて、510万トン超のCO2を削減します。
 当社は、昨年10月に策定した三菱電機グループ「環境ビジョン2021」
において、創立100周年にあたる2021年までに、製品が使用時に排出す
るCO2排出量を30%削減し、また、太陽光発電や原子力発電等の発電時に
CO2を出さない発電事業へ貢献することを宣言しました。この製品使用時の
CO2排出量の削減と発電時のCO2削減への貢献は、当社のあらゆる事業分
野に関係することから、今回あらためて、地球温暖化対策事業を三菱電機グル
ープの全社的な成長事業の柱の一つと位置づけ、事業拡大を図るものです。

【 三菱電機の地球温暖化対策事業における、重点事業と活動のポイント 】

1.太陽光発電事業の強化
(2015年度売上高2,500億円、
 CO2削減効果35万トン相当を目指す)

 当社は世界最高の変換効率18.6%を達成した多結晶セルの太陽電池モジ
ュールと、業界最高の変換効率97.5%を達成したパワーコンディショナー
を組み合わせた高効率太陽光発電技術を強みとし、システム事業として住宅用
等を中心に展開しています。今後急速な拡大が予想される業務用や大規模用の
各市場へ事業拡大し、2015年度に売上高2,500億円、太陽光発電事業
拡大に伴うCO2削減効果35万トン相当(※1)を目指します。
 事業強化を図るための新たな取り組みは次のとおりです。
・業務用の太陽光発電システム(数百kWクラス)を対象とした階調制御方式
 インバーター搭載の100kWパワーコンディショナーを開発中です。電力
 変換効率は97.5%を目指します。
・大規模太陽光発電システム(数MW~数十MWクラス)を対象とした3層タ
 ンデム型の薄膜シリコン太陽電池を開発中です。変換効率は15%を目指し
 ます。
※1:2015年度に出荷する太陽電池が1年に発電する電力量をベースに計
 算したCO2削減量。

2.ヒートポンプ関連事業の強化
(2015年度売上高8,000億円、
 CO2削減効果75万トン相当を目指す)

 ヒートポンプは大気中の熱を利用するので、燃焼式ボイラーと比較して大幅
なCO2排出削減効果があります。当社は業界初の外気温度が-25℃まで暖
房運転が可能なビル用マルチエアコン「ズバ暖マルチ」の開発等、キーデバイ
スである圧縮機と熱交換器の性能改善・効率向上に努めてきました。今後、ル
ームエアコン、パッケージエアコン、給湯器等のヒートポンプ関連事業をより
グローバルに拡大し、2015年度に売上高8,000億円、CO2削減効果
75万トン相当(※2)を目指します。
 事業強化を図るための新たな取り組みは次のとおりです。
・2009年度の目標売上高を5,500億円から6,100億円に引き上げ、
 目標達成を目指します。
・ヒートポンプ式給湯システム「Air-to-Water」の欧州事業立ち
 上げを加速し、2012年度に売上高500億円を目指します。
※2:主要製品1台あたりのCO2削減量に2015年度の販売台数をかけた
 もの。

3.パワーデバイス事業の強化
(2015年度売上高1,500億円、
 CO2削減効果400万トン相当を目指す)

 省エネルギーや高性能化、電力変換効率向上に大きく寄与するパワーデバイ
スについて、産業用のモーター制御や電源、インバーター家電、太陽光発電、
電車や自動車など、幅広い分野でIGBT(Insulated Gate 
Bipolar Transistor)モジュールやIPM(Intell
igent Power Module)のシェアをさらに高め、2015年
度に売上高1,500億円、CO2削減効果400万トン相当(※3)を目指
します。
 事業強化を図るための新たな取り組みは次のとおりです。
・電力損失の大幅な低減が期待できる次世代のパワーデバイスであるSiC
 (Silicon carbide)モジュールの開発を加速し、2010
 年度の実用化を目指します。適用先はルームエアコン、業務用エアコン、太
 陽光発電システム用パワーコンディショナー、エレベーターなどを検討中で
 す。
※3:パワーデバイスを搭載する主要製品において、パワーデバイスによる1
 台あたりのCO2削減量に2015年度の販売台数をかけたもの。


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