出典:http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20081107/160954/?ST=PV
パナソニックと三洋電機の提携が成立すれば,三洋電機の太陽電池事業にど
のような影響があるのか。パナソニックはグループ会社を含めて,過去にアモ
ルファスSiやCIGS,CdTeなどの太陽電池に関連する研究開発を続けていたが,
現在は有機薄膜太陽電池の研究開発が中心となっている。
そのためパナソニックは,ニュース・リリースの中で,2次電池では「市場
の発展に貢献し続けるための補完的技術協力」として技術面での貢献を掲げた
が,太陽電池では「三洋電機の太陽電池拡販のために,グローバル販売網の提
供を想定している」と,販売面での協力を中心とした(ニュース・リリース)。
http://www.sanyo.co.jp/koho/hypertext4/0811news-j/1107-1.pdf
こうした状況の中で,太陽電池業界の関係者がパナソニックと三洋電機の提
携について興味を示すのは,次の二つのポイントである。
一つは,パナソニックが太陽電池事業にどれだけ力を注ぐかである。「パナ
ソニックが三洋電機と提携する目的が,2次電池と太陽電池のどちらにあるの
か。もし太陽電池に力を入れるのであれば脅威になるだろう」(A氏),「三
洋電機の技術力に,パナソニックの世界的なブランドが加わり脅威になる」
(B氏)といった声が聞こえてくる。
もう一つは,2008年9月30日に協議を始めた三洋電機と新日本石油の薄膜
Si型太陽電池の共同出資会社についてである(関連記事)。「先日発表したば
かりでどうするのか。パナソニックは薄膜Si型太陽電池にも興味があるだろう
し。3社でやるのだろうか」(C氏)。新日本石油の広報担当者も,「影響があ
るのかないのか不明」とした。
以上二つのポイントが不明のため,「具体的にどうなるか見えていないため,
現時点で感想や対策はない」(D氏)とする関係者もいる。
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