http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0620080704001aaab.html
東京工業大学理工学研究科の矢部孝教授らの研究室は、太陽光を使い処理コストを現状の1割にする淡水化技術を開発した。独自開発した太陽光集熱器で温めた水を水車で細かい水滴にして蒸発させ、蒸留水にする。濾過不要でメンテナンスが容易。現在主流の逆浸透膜方式などと比べ集熱面積あたりの生産水量が約9倍、設備投資は9分の1以下になると試算している。今夏中に1日1トンの水を処理する装置の試作モデルを完成させる。開発した技術は「ペガサス浄水化システム」と名付けた。独自構造の水車に70―80度Cの温水をぶつけ、半径0・1ミリメートルの水滴にして蒸発を早め、それを冷やして淡水化する。平面状のフレネルレンズで太陽光を集めて穴を通過される、反射による熱損失が少ない独自の装置を使い温水をつくる。実験では「海水や汚水の混じり物が1000分の1になった」(矢部教授)という。
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