http://h50146.www5.hp.com/info/newsroom/pr/fy2008/fy08-140.html
HP と米国カリフォルニア州リバモアに開発拠点を置く、エネルギーシステム開発業者の Xtreme Energetics (XE) 社は2008年6月4日、従来のソーラーパネルの 2 倍の効率と半分のコストでエネルギーを生成できる、太陽光発電システムの開発契約を締結したことを発表しました。この技術提携とライセンス契約において、HP は XE 社に透明トランジスタ技術のライセンスを供与し、ライセンス使用料を受け取ります。XE 社のソーラーエネルギーデバイスに使用する透明トランジスタ技術は、HPとオレゴン州立大学が共同開発しました。この技術には、低価格で簡単に入手可能な亜鉛や錫といった原料から作られる、薄膜透明トランジスタが含まれています。これらの原料は環境面の問題がなく、移動性、化学的安定性、製造の容易性に優れています。このトランジスタ技術を活用すれば、透明電子メカニズムで光を最大限収集できるようになるため、XE 社の集中/追跡システムを制御できます。XE 社のシステムにこの技術を導入すると、従来の不透明な電子機器でブロックされていた光がブロックされず、最大限に収集されるため、エネルギー変換の効率が向
上します。Xtreme Energetics 社の CEO (最高経営責任者) であるコリン P. ウィリアムズは次のように述べています。「芸術と科学が融合した弊社の超高効率の太陽光発電システムは、低価格で環境に調和する素晴らしいデザインを備えており、大型の設備だけでなく、一般家庭からの需要も見込めます。弊社は HP との契約により、他社の製品より優れた、高度な太陽エネルギーソリューションを市場に展開することができました。」XE 社のシステムはデザインがフラットなため、太陽光を追跡するシステムを使用してパネルを動かす必要がありません。また、このシステムは、HP の透明電子技術によって建物の材質や地形に調和させることができるため、美観を損なうことがありません。またこの薄型のデザインにより、太陽光追跡システムの拭い切れないジレンマであった、システム自体の影や高額な保守費用、強風に弱いため屋根への設置が不向きという問題も解消されます。HP の知的財産権担当バイスプレジデントのジョー・ベイヤーズは次のように述べています。「今日のように目まぐるしく変化し、常に革新が求められる市場では、共同研究を推進するために、新しいアイデアや技術をオープンにすることが非常に重要なのです。HP は、商業向けの再生可能なエネルギーソリューションに自社の技術をいち早く適用できるようにすべく、共同研究やコアとなる電子分野の知的財産のライセンス供与を通じて、技術の移転を加速しています。」透明トランジスタ技術は、HP がライセンス供与できる技術ポートフォリオのほんの一例にすぎません。HP のライセンスには、燃料電池、プロジェクタ、デジタルペン、デジタルペーパーに関連する知的財産もあります。HP の知的財産ライセンスプログラムで提供する技術の一覧については、サイトを参照してください。
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