http://techon.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20080724/155376/?ref=ML
2008/07/25 08:00
太陽誘電は,2008年7月25~28日に秋田県大潟村で開催される国際ソーラーカー・レース「2008 World Solar-Car Rallye(WSR)」に同社として初めて参戦することを明らかにした(写真)。ソーラーカーでは一般的なミツバ製モーターを採用し,車体と太陽電池パネルを一から自作した。フレキシブルな色素増感型太陽電池の採用は,WSRへの参加車としては初めてという。25日は,予選を兼ねたタイム・トライアル。26~28日の3日間が本選で,1周25kmのレース・コースを計25時間走行する耐久レースとなる。WSRは,全日本学生ソーラー&FCカーチャンピオンシップ(JISFC)との共催となる(大会の詳細)。WSRへのエントリーは,太陽誘電を含む20チーム,22車(表1)。今回,企業としての参加は,太陽誘電とエスペックの2社だけで,他は個人,学校,地元の有志グループなどである。
●曇天なら勝機も
太陽誘電以外のほとんどの参加者は,色素増感型より変換効率が高いシャープや米SunPower Corp.などの単結晶Si太陽電池を採用する。単純な最大変換効率で,色素増感型太陽電池は太刀打ちできないため,不利は否めない。ただし,太陽誘電などによると,「色素増感型太陽電池は,曇天時の間接光でも一定の発電が可能で,しかも光の入射角の許容範囲が広いという特徴がある。レース時の天気が曇りであれば有利」という。ちなみに,現時点での7月26~28日の現地の天気予報は,晴れ時々曇り(26日),晴れ時々曇り(27日),曇り(28日),となっており,やや分が悪そうである。日経エレクトロニクスでは現地入りして,レースの模様や結果をお伝えする予定である。
WSRへの参加エントリーと利用する太陽電池パネル
野澤 哲生=日経エレクトロニクス
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