太陽光パネル(写真中央)が並ぶ、建設中の太陽光発電所=スペイン・クエンカ県、アバンツァリア提供
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200807250096.html
【マドリード=上栗崇】京セラと、スペインの太陽光発電会社「アバンツァリア」は25日、世界最大となる30メガワットの太陽光発電所の建設を、同国中部で進めていることを明らかにした。今年9月に1期工事20メガワット分が完成。残り10メガワットは09年6月をめどに増強する予定だ。予定地はクエンカ県にあり、甲子園球場22個分にあたる86万平方メートル。20メガワットの時点では、京セラ製の太陽光パネル10万5600枚を使い、建設費用は1億8千万ユーロ(約300億円)。電力はすべて電力会社が買い取り、一般家庭約6300戸分の電力をまかなえる。 アバンツァリアのカルロス・ガルドン社長は「京セラの協力を得て今後も積極的に投資を進めていく」と話した。 スペインには、太陽光による電力を電力会社が一般的な電気料金の3倍で買い取る制度がある。計算上は10年程度で投資が回収できるため、大きな発電施設の建設が相次いでいる。ただ、高値で買い取る電力が増えて電気代が上がる懸念が高まっており、政府は今年9月末から、買い取り額を引き下げる方針を固めている。
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