http://www.usfl.com/Daily/News/08/07/0721_026.asp?id=62399
更新2008年07月21日 18:55米国東部時間
経済の低迷にもかかわらず、環境保護技術関連の新興企業に対するベンチャー投資は2008年に過去最高を記録するとの見通しを、市場調査のクリーンテック・グループがこのほど発表した。USAトゥデイによると、バイオ燃料、太陽光発電、風力発電、浄水関連の新興企業が調達したベンチャー資金は第2四半期(4~6月)に約20億ドルと過去最高に達し、前年同期から58%も増加した。現在の米経済は、起業家やベンチャー投資家が投資資金の回収手段として通常考える株式公開(IPO)や、大手企業による合併・吸収(M&A)に最適な状況とは言えない。しかし、エネルギーやコモディティ(原材料)価格の高騰、石油供給の縮小、炭素排出規制の強化などを受けて、企業は環境技術への投資を大幅に増やしており、ベンチャー投資家も、欧米やイスラエル、中国、インドの資産を、ソフトウェア、医療機器、バイオテクといった伝統的な業界から環境技術分野に移している。投資家や起業家が重視する2つの分野は、石炭に代わる発電燃料と石油に代わる輸送燃料の開発。投資対象となった企業としては、タービンを動かすための大規模なソーラー・サーマル(太陽熱発電)技術を開発しているイーソーラー、スカイフューエル、ブライトソース・エナジー、藻やセルロース系エタノールなど食用穀物以外の植物材料を使った次世代バイオ燃料を開発するレンジ・フューエルズ、オーロラ・バイオフューエルズ、グリーンライン・インダストリーズなどがある。環境技術は、原料コストが高騰している自動車、輸送、石油化学業界などから注目されているが、開発した商品や技術が主要企業に導入され、経済や環境に大きな影響を与えるようになるのは5年から15年先と見られている。
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