LED照明を使った野菜栽培装置を展示(後ろのフィルム状太陽電池は模型)
2008/07/30 18:34 三菱化学は,太陽電池とLEDを組み合わせた植物工場のコンセプトを2008年7月30日から開かれている「PVJapan 2008」に出展した。同社は野菜栽培ベンチャーのフェアリーエンジェルと協力し,2009年末から太陽電池とLEDを使った植物工場を事業化する計画(関連記事1,同2)。三菱化学は現在,フェアリーエンジェルの福井工場内に技術検討用のプラントを建設中であり,2008年10月に設備の導入を完了する予定である。当初は20kW級のSi系太陽電池を使うが,将来的には三菱化学が開発中の有機薄膜太陽電池も視野に入れる。植物工場を都市部に建設する場合は発電効率の高いSi系太陽電池が有利だが,海外などの広い土地では低コストで設置が容易な有機薄膜太陽電池が期待できるとする。三菱化学では,砂漠地帯などの野菜を入手しにくい地域を中心に,今後植物工場に対する需要が高まるとみており,積極的に売り込みたい考えである。2009年初にアラブ首長国連邦で開かれるエネルギー関連のイベントにも出展を検討しているという。なお,塗布型の有機薄膜太陽電池は2010年に試作品を完成させ,2012年から商品化を計画している。モジュール効率は2010年に7%,2015年に15%を目指している。木村 雅秀=日経エレクトロニクス
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