2008年7月11日金曜日

政投銀・山家氏:太陽光発電パネルで日本勢の将来「心配していない」


http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=90003006&sid=aHNd3jUxXpII&refer=jp_energy
7月9日(ブルームバーグ):日本政策投資銀行の山家公雄審議役は9日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで、太陽光発電パネルをめぐる国際競争などについて語った。主なコメントは次の通り。
ドイツや中国の企業が伸びている:
「ドイツは世界を引っ張った震源地であり、政府もかなり支援をした。中国企業は米国のマーケットに上場して大量のお金を割と簡単に集めて大胆に設備投資やシリコンの購入契約を結んでいる。経営の迅速性、大胆性がドイツも中国も功を奏している」
具体的企業は:
「ドイツでは、昨年シャープを抜いてナンバーワンになったキューセルが代表的な会社。比較的王道を行っている会社で強敵」「中国のサンテックは会長がかなり技術を知っている」「米国のベンチャー、ファーストソーラーは薄膜の新技術を積極的に導入して技術力がある。この3社が注目」
日本は競争力を再び取り戻すことができるか:
「日本は技術力、コスト力はある。今の需要爆発は政策支援型で、作れば売れる状況。大胆に設備投資したり、原料を確保したりしたところが先行している。必ずしも日本がコスト競争力に負けているというわけではない。いつまでも補助金で対応するのは難しい局面になったとき、つまり本当にコスト競争になったときに日本は強いはずだ、と考えている」「ただ、需要が爆発しているときに需要を取ったものが結局強くなってしまうのではないかという見方もある。日本企業はそこを随分意識しており、目先の爆発の需要も取り込む設備投資をしながら技術開発を進めていく向きが出てきている。シャープは堺市に100万キロワット級の大規模な工場をつくる。日経新聞によると、昭和シェルもやはり100万キロワット級の設備投資を世界中でやる。日本も現状を見据えつつ、テクノロジーを伸ばしていくことをやり始めたと思うので、心配していない」

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